西陣織って？
しゃなりで取り扱っているお振袖用の帯は、ご購入でもレンタルでも、すべて京都の西陣織の帯となっております。
ですので今回は、西陣織の帯について書いていきたいと思います。
西陣ってどこにあるの？
まず、西陣の場所についてですが、実は、「西陣」という行政区域はなく、西陣織に携わる業者さんが多くいる地位を指しています。
大体、京都の北西部にあり、上京区、北区を中心に、おおよそ南は丸太町通、北は上賀茂、東は烏丸通、西は西大路通に囲まれたあたりを指すそうです。
西陣織の特徴は？
西陣織の特徴の一つは、多品種というところです。
西陣織には、綴(つづれ)や緞子(どんす)など、伝統的工芸品産業の振興に関する法律によって指定されている「西陣織」の品種が12種類あります。
そして、多彩な色糸を使って織ることにより、色彩の美しさと文様の美しさの両方を兼ね備えた織物となっております。
西陣という名前の由来は？
実は「西陣」という単語は、「西陣織」から来ている訳ではありません。
室町時代の「応仁の乱」から名付けられました。
「応仁の乱」は、山名宗全率いる西軍と、細川勝元率いる東軍の二つの勢力に分かれて10年以上争った内乱です。
この時、西軍を率いる山名宗全が、東軍と戦うために軍勢の「陣地」を作ったことから、その一帯を「西陣」と呼ぶ様になりました。
なぜ西陣に業者さんが多いの？
元々、平安時代に、朝廷では絹織物の技術を受け継ぐ職人「工人(たくみ)」達を、織部司(おりべのつかさ)という役所のもとに組織して高級織物を生産させていました。この時に、織物の工人達は、現在の京都市上京区上長者町あたりに集まって織部町といわれる街を形作っていたそうです。
ただし、平安時代の後期には官営の織物業は衰えていったそうです。
そこで、工人達は自分たちの仕事として織物業を行う様になっていきました。
彼らは織部町の近くの大舎人（おおとねり）町に集まり、織物を生産していました。鎌倉時代には「大舎人の綾」とか「大宮の絹」などと呼ばれ珍重されたそうです。
また、大陸からの最新の技術を取り込むなどもしていたそうです。
その後、応仁の乱が起こり職工達が戦火を逃れるために他の地域へ移ったことで、大舎人の織物業は壊滅状態となります。
しかし、戦乱が治ると職工たちは再び京都に戻り、元の場所にほど近い所や、西軍の本陣があったあたりで織物業を再開しました。
こうして、西陣で織られる織物を西陣織と呼ばれる様になりました。
最後に
しゃなりでは、こうした歴史と伝統のある西陣織の帯を使用しております。
同じ振袖でも合わせる帯によって、ガラッと印象が変わりますので、実際に合わせてみてその違いをお楽しみいただければと思います。
しゃなりホームページの振袖ギャラリーページでは、実際に振袖と帯をお召しになったお写真が見られますので、ぜひ参考に覗いてみてください。
https://shanari.com/gallery/
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