こだわりたい!!帯締めと帯揚げの合わせ方
着物姿の方を見かけた時、皆さんはどこに視線が行きますか?
うわぁ~素敵!!と、全体的にお姿を拝見し、
とてもお似合いだわ。私も好きな色。私もお着物着たいわ。など色々感想をお持ちになられるかと思うのですが…
私は、帯締めと帯揚げをみてしまうんです。
着物や帯のコーディネートはもちろんですが、そこに合わせている〝帯締めと帯揚げ”
意外に目立つんですよね。
合わせるものが適当だったり、帯締めの結び方も帯揚げのかけ方も適当だったり・・・
そういう方が実に多い。
どんなに着物や帯が素敵でも、帯締めや帯揚げが残念なコーディネートや着付けだと見た目の華やかさが半減してしまいます。
是非、着物を着るときは、小物まで気にしてコーディネートして欲しいです。
帯締めと帯揚げの合わせ方
小物も着物や帯と同じように、TPOに応じて合わせられる物が決まっています。
大きくわけると、【フォーマル】か【カジュアル】かです。
フォーマルの着物→黒留袖・色留袖・訪問着・付け下げなど
カジュアルの着物→紬・小紋など
【フォーマル】には、金糸や銀糸の入った小物がコーディネートしやすいです。
色は、薄いものから濃いものまで幅広くありますので、お色味は自由です。
【カジュアル】には、マットな感じの色、柄のものを合わせます。
帯締めは三分紐でもいいですね。帯留めをつけてもおしゃれです。
ただ難しいのが、帯締め・帯揚げは、ズバリ、これはフォーマル!いやカジュアル!と区別がないものも多いという事。
実際に、どんなお着物のコーディネートにもお使い頂ける小物もたくさん出ています。
みなさんの、お手持ちの小物はどうでしょうか?
これから、小物を新調しようとお考えでしたら、そういったフォーマル、カジュアルと区別なく使えるものをチョイス出来たら万能ですね。
帯締めと帯揚げの結び方
着付け教室で帯締め、帯揚げの結び方を教えていると、必ず生徒のみなさんが、声を揃えて、
『先生、難しいーーーー!!』とおっしゃいます。
でも、しっかりと手順さえ覚えてしまったら簡単かつ綺麗にできるんですよ♪
帯締めの結び方
ご自身で締める時の目線でご案内いたします。
①左右対象の長さにします。フサを揃えて、腹の方へ手を引くと長さが均等になります。
②必ず左、上前が上になるように、帯締めを重ねてひと締めします。
③右に来た紐を素直にそのまま締めた帯締めに和にして重ねます。
④左下にある紐を下から真っ直ぐ上に重ねます。
⑤上に来た帯締めをご自身の方へお辞儀するように、手前に折って先程作った和の中に通します。結び目の方へしっかり寄せて下さい。
⑥結び目が緩まないよう、ギチギリまで指で押さえながら、右→左←と、片方ずつ引き締めていきます。
⑦最後にフサの始末です。
フサの手前で外側に折り返し、折った所を帯締めに上から挟みます。
挟んだら、フサを後ろに倒して出来上がりです。
フサは、必ず上から挟みます。下から挟むのは喪の時だけです。
しっかりと締められるようになるまでは、平組(平打ち)の帯締めで尚且つ、表裏違う色のリバーシブルの帯締めを使って練習すると、わかりやすいと思います。
帯揚げの結び方
帯揚げもご自身で結ぶ時の目線でご案内いたします。
帯揚げを整える前に、まず帯枕のガーゼの紐を結んだら、しっかり帯の中に納めましょう。なるべく下に落としてあげると(特に脇のところ)帯枕がペタッと背中について、お太鼓の山が綺麗になります。
それから帯揚げを整えます。
①ガーゼに絡んでいる帯揚げを外します。
②脇の近くでまず帯揚げを広げ、表が外側に出るように三畳み、そこからまた二つ畳んで、指先を和に入れ脇の下まで布目を通し、綺麗に整えます。
左右、どちらが先でも構いません。順番に整え、先に整えた方は帯に挟んでおいておきましょう。
③左の上前が上になるように、左右を重ねひと結びします。
この時、両脇の帯揚げがシワにならないように気をつけて優しく結びます。
結び目はフワッと四角く残します。
④この結び目をアーチ状にして帯の中に納めます。
⑤これで、ほぼ帯揚げの出来上がりです。
最後に残った部分を隠す作業。
帯と帯揚げの間に、整えた帯揚げを崩さないように、入れて隠します。
⑥完成!!なのですが、もっと綺麗に仕上げるための、もう一つの作業。
帯揚げが帯からはみ出ていませんか?特に脇に近い部分。
ここも直せるんです。
帯揚げと帯の間に指を入れて、中央から脇へとその指を上下させながら流してみて下さい。綺麗に帯揚げが整います。
これで完成です!!
番外編
三分紐・帯締めの締め方
カジュアルのお着物を着てお出かけの時、季節のものや行事にピッタリの帯留めなどを合わせてコーディネートすると素敵ですよね。
でも、意外にみなさんに帯留めを使う時の帯締めの結び方がわからないと言われます。
帯留めを使う時も、全く同じです。
とりあえず、帯留めの向きが逆さまにならないように気をつけて頂いて、帯締めに通したあと、いつも通りに結びます。
結べたら、そのまま帯締めをクルッと後ろに回します。結び目がお太鼓の中に入るようにします。帯締めの端の部分が見えないように後ろで引っ掛け、納めれば完成です。帯留めも身体の中心、また帯幅の中央に来るように合わせましょう。
帯揚げの整え方・出し方
帯揚げは、上記でご案内した結ぶ方法と、下前・上前とかけて結ばずにおさめる方法、それから山成りにかけるだけと、色々な方法があります。
この帯揚げ、年齢によって出し方が違ってくるんですよ。
若い方は、幅広く。年齢が上がるにつれて、幅を狭めてくるんです。
誰が決めたんでしょうね。
ただ、綺麗に整っている帯揚げが出ているのと、ぐちゃぐちゃのまま帯にのっているのでは訳が違いますよね。
年齢など細かいルールに囚われる事なく、とにかく綺麗に結べるようになるといいですね。
こんなアイテムも帯締めや帯揚げに
帯締めは、お洋服用のベルトなどを使ってもおしゃれです。
ただ、安易に使ってしまうと帯を傷めてしまうこともありますので気をつけましょう。
ただ、今、お着物用のベルトなども出ています。帯自体がコルセットのようになっていたり、本当に斬新でかっこいいアイテムがたくさん出てきていますので、そんな物でコーディネートを楽しむのもありです!!
ベルトはハードだと感じる方は、帯締めにブローチなどを帯留めの代わりに使ってあげてもOK。工夫次第でアレンジは無限にあります。
帯揚げは、絶対「帯揚げ」と名のあるものだけしか使えないわけではありません。
例えば、スカーフだったり、ショールだったり、手拭いなどでも普段着だったら合わせても良いかもしれませんね。
もし、このような物を使ってコーディネートを楽しむのならば、素材感がお着物や帯にあっているのか?それだけは、ぜひ気にして合わせて下さい。
まとめ
今回は、帯締め・帯揚げについて書いてみましたが、実際コーディネートも着付けるのも難しいと思います。
もし、合わせ方がわからない。とか、上手く着付けすることが出来ない。という時は、いつでも、ご相談くださいね。
着付け教室でも、帯締め・帯揚げの着付け方は丁寧にお教えします。
帯締め・帯揚げも完璧に仕上げて、着物美人目指しましょう!!
KIMONOしゃなり 寺﨑
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