結婚式の着物、何着てく?
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こんにちは!
宇都宮に明治元年から続く呉服店、kimonoしゃなりの渡辺です。
春です。
明るく、暖かく、気持ちが華やぎます。
一年で一番、着物を着る時期。
季節柄、新年度ということもあり、とにかく着付けが止まらない!
まるで次々と芽吹く山菜のようです。
あっちでも、まあ!ここでも。(笑)
お祝いが多いのは良いことですね。
中でも結婚式はダントツです。
ということで今回のテーマ。
結婚式の着物、何着てく?
- 親族編
- お呼ばれ編
- 一般常識
- 時代に合わせた柔軟な対応
両面から解説します。
「着物は目立つから絶対に失敗できない!」
言いかえれば
「ポイントさえおさえれば、怖いものなし!」
着物は、お祝いの気持ちを伝えるのに適しています。
洋服に比べ、着る手間のある分、伝わるものは大きい。
また「格」が存在し、それぞれ着るシーンが異なります。
特に親族は、招待客への礼節を込め正装をします。
ではまず、視線が集中する親族からまいりましょう!
1.親族編
格の高い順から
新郎新婦の母
黒留袖を着ます。
黒留袖一択、これ以外の選択肢は無し!
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既婚女性の第一礼装・黒留袖。
五つ紋(いつつもん)で最上格。
最近は、レンタル黒留袖も多くなりました。
レンタルのものは、通紋(つうもん)という便宜上の紋が付きます。
当然、実際の家紋ではない黒留袖の場合も。
だからと言って、失礼に当たるということではありません。
家の紋が基本ですが
各家、地方によっても、考え方は様々です。
無数にある家紋。
この中に、お家の紋はありますか?
※最上格の着物ゆえ、相手のお母様とのバランスが大切です。
あらかじめ、何を着るかの打ち合わせが重要です。
おば
色留袖が一般的。
黒留袖と異なり、未婚で着てもOKです。
三つ紋(みつもん)もしくは一つ紋(ひとつもん)で、黒留袖より控えめにします。
「色留袖を持ってない場合はどうしたらいい?」
「訪問着ではダメですか?」
安心してください。
訪問着、大丈夫です!
色留袖に多い、優しい色味を選ぶと◎。
ただそのままでは、ちょっと格が足りない。
招待客と同格になってしまいます。
解決策として
!小物を黒留袖用にする!
というものがあります。
- 重ね襟
- 帯揚げ
- 帯締め
これを白の礼装用に!
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※黒留袖用の重ね襟はありません。
比翼(ひよく)という白生地が、着物自体に付いているからです。
白、もしくは白っぽい色がオススメです。
きょうだい
未婚の場合はぜひ振袖を!
未婚者の最礼装です。
格の上でも、華やかさからも相応しい。
いとこ
訪問着がオススメ。
親族という立場から、やや控えめが◎。
落ち着いた古典柄。
淡い色味。
髪飾りも「花嫁ぽくないもの」が前提です。
〈親族心得〉
- 新郎新婦と同じくらい注目される事実
- 招待客より、格上の装いをする
- 装いは気持ちと立場を伝えるもの
着物の格、意味が着物には存在します。
礼節を知ると、身内としての立ち居振る舞いが自然なものに。
改めて日本文化、祝いの意味を再確認。
小物ひとつ、例えば末広(すえひろ)について。
黒留袖と共に持つ、あの扇子(せんす)。
意味や使い方が、細かく決められています。
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「末広がりの幸せを祈る」
「扇子で結界(けっかい)の意味を表す」
等、着物に秘められた「吉」を噛み締めることができます。
さて次はいよいよ(⁈)
2.お呼ばれ編
招待状が届き「わ、何着てこう⁈」と思う方、多いのではないでしょうか?
基本お呼ばれは、訪問着がオススメです。
お友達
学校の同級生など
ざっくり、年代と未婚かどうかで決まります。
若く未婚の場合
ぜひ振袖で。
振袖にはパワーがあります。
祝いの席に華をそえる。
祝福の気持ち+周囲がぱっと盛り上がる。
また新婦の友人として
「振袖を着て欲しい!」
と言われたり、受付を頼まれたりすることがよくあります。
おめでたさの象徴ですね。
大人や既婚者
訪問着で大人の魅力を。
振袖に比べ、ぐっと落ち着いた魅力の訪問着。
訪問着は色柄が豊富です。
とは言え、奇抜なものは避けた方が無難。
帯揚げや帯締めに差し色を使うなど、
小物で個性を出すと◎。
そのテーブルだけ、何だか後光が差して見えるような、、?
結婚式の空気がおごそかで、印象深いものに。
年齢を重ねると、肌の露出を避けたくなります。
露出が少なく、上品な訪問着。
大人の強い味方です。
先生として
かつての教え子から、結婚の招待は嬉しいものですね。
年齢に関わらず訪問着をオススメします。
同時に「先生」の立場が求められるのも事実。
なので「華やかさ」より「おごそかさ」を優先すると◎。
!重ね襟で差をつける!
重ね襟は「喜びを重ねる」の意味があります。
※袋帯の「二重太鼓」も同様。
結婚式など、おめでたい席には必ず袋帯を合わせます。
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コツは着物と同色を用いること!
控えめなのに、気持ちをしっかり伝えることができます。
その他
職場の先輩、後輩
基本、訪問着で間違いないですが、
相手の立場優先で色柄を選びます。
会社のカラー、業種によっても変わります。
かなり多様性があるため、あらかじめリサーチすると安心です。
先生の場合と似てますが、
「新郎新婦との関係性」にスポットを当て、それを体現するのがベスト。
上司だったら上品で落ち着いたもの、という感じです。
〈招待客・心得〉
- 新郎新婦のため華を添える役割
- 親族より格上の装いは避ける
- 装いは着物と立場を伝えるもの
※最後は親族、招待客ともに共通です。
着物での参加を事前に伝え、確認するとなお良し。
着物で結婚式に行くと、とても喜んでいただけます。
これは実際、お客さんからよく聞く話。
kimonoしゃなりでは、しばしば結婚式の着付けをします。
後日、クリーニングで着物を預かる時、
お客さんがその時の様子を教えてくれます。
結婚式はフォーマルを代表する大きなイベント。
大人として、正装を求められます。
「自分のための装いじゃない」
これがまた逆に、緊張するんですよね。
そんな中、「着物で参加し、大変好評だった」との声を聞くたび、私達も嬉しくなります。
私の実体験
昨年の初夏。
都内の格式高い会場でのこと。
新郎新婦はじめ、親族一同着物!という場面に出くわしました。
和風の会場に「役者が揃った感」があり、日本人の私も感動しました。
これ、世界の方々にも見せたい!
自然と願うほどでした。
おめでたく誇らしい。
この美しさにあやかりたい。
確かに着物には、色々な決まりがあります。
- 使える帯や小物
- 所作
- 格や紋の数
だからこそ、それを着こなした美しさや満足感はすごい。
落ち着きますしね。^_^。
でも洋装の決まりことに比べたら、着物はパターンが少なく、実は楽。
昼と夜でジュエリーの種類が異なる洋装。
ドレスの種類でスカート丈もそれぞれ。
「いや分からない!」
「西洋マナーはよく知らん。」
肌を出すのがダメな訳じゃない。
ハイヒールが華美と言うのでもない。
でもある程度の年齢、経験を積むと、自然と着物に向かうのは何故でしょう?
日本人だから?
着物の魅力?
祝儀袋の水引き結び。
結婚式の度に、「なんてきれいなんだ!」
と眺めてしまいます。
結び方ひとつにも意味があり、それを知るだけで感慨深い心持ちに、、。
ご存知ですか?
令和の振袖、成人式。
お嬢さん方の髪飾りには、水引き結びが人気です!
成人式当日には、おめでたい飾りがあちこちに。
とても素敵な光景です。
見てるだけでも、多幸感にあやかれます。
なんか、良いことありそうな。
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ほんと、素晴らしい髪飾り。
着物を代表する日本文化。
お祝いに対するポテンシャルが、世界一だと思います。
「みんなで!
装い、食べ物、あらゆるものを用いて、
カタチにしちゃう。
主役も周りも、まとめて幸せになれ!」
結婚式に参加する方が羨ましい!
最近、また結婚式が増えてきました。
いいですね^_^
素敵な着物でいってらっしゃいませ。
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