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初夏の半襟について

初夏の半襟について

こんにちは!
宇都宮に明治元年から続く呉服店、kimonoしゃなりの渡辺です。

この時期は、カジュアル着物が活躍します。
春のフォーマルが一通り終わり、自分のための着物を楽しめます。
気候も良く、屋外での活動が楽しい。
今を逃しては損です。

ということで

初夏の半襟

最大の特徴として!汚れやすいこと!が挙げられます。

  • 日焼け止め
  • ファンデーション

これらにより一瞬で黄ばむことも!

でも都度、長襦袢(ながじゅばん)をクリーニングに出すのは勿体無い。
そもそも長襦袢が、一枚しかない場合もあります。
何なら着物も一枚しかない。
あったとしても、季節により「使える一枚」は限られます。
同じ着物、長襦袢(ながじゅばん)でも半襟を替えることで、イメージが全然違う。

「着物一枚に帯3本」
とはよく言ったもので、これは半襟も同じです。
定番の白以外に半襟を3種類。
同じ着物を、シチュエーションごとに楽しむことができます。
初夏ならでは!
オススメの色柄や素材、扱い方のご紹介です。

※お気に入りの生地、寸法さえ合えば半襟として代用可。
手芸屋さん、100円ショップでも素敵なものがありますよ。^_^。

  1. 麻素材
  2. レース
  3. 色柄
  4. 簡単・半襟付け替え
  5. 半襟の洗い方

まずは期間限定⁉︎
魅力爆発の素材です。

1.麻素材

洋服でも麻は、人気ですね。

同じ白襟でも麻素材にした途端、初夏の風が吹き抜けていく。
特に紬(つむぎ)との相性は◎!
生成りや、色襟も素敵。
しゃっきりマットな生地感が、涼しげな印象です。

  • 麻足袋
  • 桐下駄
  • カゴバック

など、旬の小物をプラスすればオシャレ番長間違い無し。^_^。

  • 上布(じょうふ)
  • 小千谷縮み(おじやちぢみ)
  • 塩沢紬(しおざわつむぎ)

などとの相性は言うまでもありません。

上布(じょうふ)
細い麻糸を平織りした上等な麻布。
あえてそのままの質感を楽しむことが多い上布(じょうふ)。
柄も色味も最小限、シンプルの極みと言ったイメージ。
ざっくりと自然な風合いで、着物通の憧れです。

小千谷縮み(おじやちぢみ)
苧麻(ちょま)という繊維を使用した麻織物。
麻独特のシワが特徴です。
薄い生地で、下の長襦袢が透けて見えます。
長襦袢の色によって印象が変わるので、センスの見せどころ。
季節感が魅力ですが、通気性も素晴らしい。
着物だけでなく、長襦袢(ながじゅばん)としても人気があります。

塩沢紬(しおざわつむぎ)
絹織物ですが、生地表面に凹凸があります。
肌触りがさらりとして、汗ばむ季節に着やすいです。
すっきりした着姿から
「単衣(ひとえ)の塩沢」と呼び名があるほど。
真っ直ぐ落ちる生地感。
涼しげな風合い。
優しく、かつ粋な塩沢紬です。

素材感が際立つ麻の半襟

上級者のイメージです。
自然の魅力と高級感の混在。
麻の底力を感じます。
「大人っぽい」
「涼しげ」
「さり気なさ」
これらを目指すなら麻の半襟で決まりです。

2.レース

柔らかい印象のレース半襟。
フェミニンで、顔まわりを明るい印象にしてくれます。

小紋(こもん)など、柔らかものと相性が◎。

小紋(こもん)
柄が同じ方向にある着物。

柔らかもの
生地が柔らかいから「柔らかもの」。
そのままですね。
後から生地を染めたもの。
これに対して紬(つむぎ)は対照的な存在です。

ツヤっと柔らかく、洋服に例えるならワンピースでしょうか?
「フェミニン」
「かわいい」
なら迷わずレースの半襟を!

3.色柄

苗色(なえいろ)の緑、山吹色の黄色、藤色の紫、、。
この時期に映える色は皆、明るく若々しい。
「着物ではちょっと鮮やかすぎる」という色味でも、半襟だったら大丈夫!
半襟の面積は小さいので、取り入れやすいです。

また差し色として、コーディネートのポイントになります。
着物や帯の色を半襟に取り入れると、統一感が生まれます。

半襟の柄
藤、花菖蒲(はなしょうぶ)、流水、紫陽花、青いカエデも素敵です。
季節や、行事にちなんだ柄を選ぶと◎。

ほんの数センチしか見えないからこその、センスの見せ所です。
半襟つけの際、見せたい柄を「ちょうど!」のところに調整できるのも嬉しい。
「オシャレ」
「自分らしく」
「人と被らない」
自分だけの半襟を見つけてください。

4.簡単・半襟付け替え

真面目に半襟をつけないこと。
もともとついてる白い襟は、外す必要なし。
上から被せるように、好みの襟をつけます。
テープでも、糸でも、やりやすい方でOK。

襟内側を引っ張るようにつけるのがコツです。
そうでないとシワが出て、衣紋の開きから見えることがあります。

ポイントさえ押さえたら、後はなるべく手を抜きます。
見えない襟先(えりさき)にかけては、飛ばし飛ばしでOK。
見えないところだし、外れなきゃイイ!
これくらいの気持ちです。
なによりも、「洗う」「半襟交換」の時に楽!
フットワークも軽くなります。

※YouTubeでも分かりやすく出てますね。
本当に良い時代、便利ですね。^_^。

5.半襟の洗い方

外して洗う場合

洗える長襦袢(ながじゅばん)以外は、半襟を外して単品で洗います。

  • 半襟が正絹(しょうけん)の場合
    絹は水で洗うと縮みます。「手洗いしちゃう」という猛者も見かけますが、専門のクリーニングに出した方が安全です。
    自宅でやる場合。
    次にご紹介するベンジンをご使用ください。

その他
自信がない場合は、迷わずkimonoしゃなりへ。

  • その他の素材
    専用洗剤で手洗いが基本。湯は、生地が縮むこともあるので要注意です。
    手洗いは筋汚れも落としやすく、意外に簡単。手か歯ブラシで擦り洗いします。

脱水はタオル挟み

濡れた状態でアイロンかけ

影干し

ポリエステル素材は、洗濯機OKです。

汗は人それぞれ成分が異なります。
そのままおくと成分が定着し、黄変(おうへん)になってしまいます。

黄変
ぼやっと大きな黄色のシミ。
生地自体の変質のため、もとには戻りにくいです。
ある程度使用した半襟は消耗品と捉え、買い替えるのがオススメです。

外さない場合

正絹(しょうけん)はじめ、様々な生地全般に

用意するもの

  • ベンジン(ドラッグストアで購入可能)
  • 歯ブラシ(高価な専用ブラシも存在します)
  • 汚れ受け取りのタオル

タオルの上に半襟を置き、汚れ部分を中央に
    ↓
ベンジンをふりかけます
※ベンジンは量多めがコツ
    ↓
ブラシでたたきます
※擦ると、摩擦で生地が傷むので注意
    ↓
ベンジンは発揮性のため、乾燥と共に汚れがきれいに
※輪じみができた場合は、もう一度トライします

ベンジンの量は「バシャバシャするくらい」でちょうど良い。
生地にかけるのが「こわい」という声をよく聞きます。
でも大丈夫。
とは言え高価な半襟の場合もあります。
一度安価な半襟で、練習するのもいいかもしれません。

※ベンジンは洋服にも使えます。
油分を落とす性質があり
ファンデーション、口紅、襟垢の他
チョコレート、クレヨン、ボールペン、様々な油汚れに適します。

!注意点として!
発揮性のため、火気厳禁。
換気も必要です。

今年を逃すな!

当たり前ですが、もう二度と来ない2024年の初夏です。
洋服のトレンドが、着物にも重なって久しい昨今。

同じようでいて絶妙に変化する街の色。
今年の気分で、存分に着物を楽しみましょう!


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