羽織りとコート・何が違う⁉︎
こんにちは!
宇都宮に明治元年から続く呉服店、kimonoしゃなりの渡辺です。
寒さもだいぶ増してきました。
防寒の意味でも、着物の上に何か欲しい気温です。
着物の上に羽織るものを上物(うわもの)と言います。
また真夏をのぞき、着物には上物を重ねるのがマナーとされます。
上物は2種類に分かれます。
それが羽織(はおり)とコートです。
ということで今回のテーマ。
目次
羽織とコートの違いについて
違いを簡単にご説明します。
着物を着る上で
※一般常識
※知っていて損はない
こんな感じで
何かのお役になれば幸いです。
それでは早速まいりましょう。
- ビジュアルの違い
- 洋服に例える
- 素敵な脱ぎ方
- 令和の上物
- 最後に・作るならどちらがおすすめ⁉︎
1.ビジュアルの違い
一言でいうと、前から見て
帯が見えるか?見えないか?
もうこれだけ。
丈の長さ、襟の形など違いはありますが、基本はここ一点を見れば良し!
羽織→帯が見える
コート→帯が見えない
ではそれぞれの着方に違いはあるのか?
気になります。
2.洋服に例える
羽織→カーディガンやジャケットにあたります。
コート→そのままコートです。
このように例えると、自然と着方も想像できます。
ワンピースの上に
?カーディガンか、コートか?
という感じ。
羽織→カジュアル着物に合わせると◯
コート→カジュアル、フォーマルどちらにも◯
また、、。
羽織は着たまま過ごしてOK!
- 屋外、室内問わず着たまま
- そのまま食事の席に座ったり
- 羽織の上に、防寒などの重ね着もできます
それに対し
コートは逆です。
- 室内では脱ぐ
- 着物の種類を問わず着ることができる
- コートonコート、重ね着はしない
※真冬のフォーマル
コートだけで寒いと感じたら
- コート下に羽織を着る
- 防寒小物をプラス(アームウォーマー、レギンス、暖足袋など)
- 和洋兼用コートを着る(https://itohentokyo.shop/pages/youtowa)
YOUTOWAは生地、着心地、着姿のライン、全てパーフェクト!安心の日本ブランド。一見の価値ありです。
上物(うわもの)を着る理由
- ほこりよけ(着物や帯を汚れから守る)
- マナーとして(外出時には帯を出さないと言われています。)
- 気候対策(防寒、雨よけなど)
洋服のように防寒だけに留まらず、様々な意味を含みます。
3.素敵な脱ぎ方
- まずは手ぶら
- 場所
- 脱ぎ方
- 脱いだあと
コートは室内の入り口で、
羽織は暑かったり、途中で脱ぐことがあります。
いずれも美しく、スマートな所作ができたらなぁ、、。
まずは手ぶら
「上物を脱ぐぞ!」
この時荷物があると、じゃまになります。
私の実体験です。
フォーマル会場でコートを脱ぐ。
一言いいですか?
「着物コートは脱ぎにくい!」
一般的に着物コートはカシュクールタイプ。
両脇をひもで結ぶ仕立て。
きらびやかな照明の中、もたもたコートを脱ぎたくはありません。
しかも今時のコートは丈が長い。
特に屋外では、地面に生地が着くのを避けたい。
手荷物を置き、まずは手ぶらになるのがポイントです。
場所
着物姿は目立ちます。
好意的に所作を見守られる(!!)ので、その分緊張するのも事実です。
「いざ、脱ぎます!」
そんな時手ぶらなら、
余裕のある心持ちで挑むことができます。(笑)
ちょっとしたコツを知ることで、表面だけは堂々と見えるよう演出します。
- 「上物渋滞」
受付、コインロッカー、下駄箱などで発生しやすい。
数人が一気に上物を脱ごうとすると、場が混雑してしまいます。
- 狭い場所
腕を伸ばし、コートを脱ぐと隣の人にぶつかってしまう
- 食べ物のある席などはほこりが気になる
上物を脱ぐ際は
中心から少し離れた場所、すみの方を選ぶと◯。
人様の迷惑にもならず、ゆっくりと行動できます。
脱ぎ方
羽織、コートも基本は同じです。
羽織の場合は羽織ひもを外します。
※羽織ひも
マグネットタイプは引っ張って外すだけ。
生地に金具で付けるタイプは、片方をつけたままの方が良いです。
理由は
- 紛失防止
- また羽織る際に楽だからです^_^。
※コートの場合はひもを外しておきます。
脱ぐ
- 脱ぎやすいよう、両肩部分の生地を後ろに下げます。(帯上までが目安。)
- 後ろで両袖を合わせます。(利き手で持つと無理なくスムーズ。)
- そのまま片袖を脱ぎ、前にまわしつつもう片方も脱ぎます。(丈の長いものは、生地が着かないよう注意してください。)
- そのまま前で袖たたみします。
※袖たたみはYouTube等で簡単に検索できます。
チェックしておくと、所作がとてもスムーズに!
脱いだあと
簡単に畳んだらバックに入れるか、片腕にかけると見た目もきれい。
透ける薄手のものから比較的厚手のものまで、畳むと着物はペタンコになります。
ロング丈のコートでも、畳むとA 4用紙くらいの大きさに。
コンパクトで美しい!
平面の着物の嬉しい特徴です。
4.令和の上物
まずは見た目では
着丈が長くなりました!
よくお母様から譲り受けた上物が「短い!」というのを耳にします。
昭和の上物は短いです。
お尻が隠れるくらいの丈が主流でした。
それに比べて現在はと言うと。
身長に関わらずおよそふくらはぎの位置、これが令和の特徴です。
さらに背の高い方は、着物とほぼ同寸法の丈にしたり、、。
全体的に長めが人気です。
次の特徴は襟の形
四角い襟が多かった昭和に比べ
令和の人気は深いV字のデザインです。
着物襟や道中襟の形は、すっきりした印象。
加えて長めの丈で、すらりとしたラインに。
着姿だけを比較しても、それぞれの時代を反映しています。
昭和→可愛い
令和→すっきり
令和に関しては、洋服の「ワントーンコーデ」「くすみ系色の人気」が、そのまま着物にも取り込まれています。
色
これも話がつながりますが、「洋服のアウターの人気色」がそのまま上物にも人気です。
ベージュ、グレー、淡色。
ベーシックカラーの上物は、実際とても素敵です。
着物も同じトーンの色味が多く、上物との相性が良いです。
素材
紋紗(もんしゃ)
令和の人気素材です。
ほこりよけの生地は紋紗(もんしゃ)が多く、透け感のある生地です。
一見レースの様なものもありますが、素材は絹。
薄く軽やかで、シワになりにくい。
まさに上物のための素材、と言える紋紗。
その他、上物に適した素材の特徴としては
- ハリがある(シワになりにくい)
- 生地がしっかりしている(ラインが真っ直ぐで、美しい着姿に。)
- ベーシックカラー(どんな着物、季節とも相性が良い。)
これらがあります。
最後に・作るならどちらがおすすめ⁉︎
初めての一枚なら迷わず
!コートをお勧めします!
これはカジュアル、フォーマルどちらも兼用の場合。
便利でしかも、実用的です。
「カジュアルしか着ない。」
「どうしても羽織から帯を見せたい!」
「羽織ひもをチャラチャラさせたい!」
このような場合は別です。
かわいいんですよね、羽織。
まさに「ロングカーディガン」のような自由度。
また帯の上で揺れる「羽織ひも」は着物好きにとって憧れです。
猫にとっての猫じゃらし。
犬にとってのフリスビー。
無条件で興奮します。
キラキラのスワロフスキー。
天然石のツヤ感。
その他カラフルなもの。
落ち着いた組みひもタイプ。
この後直ぐに、画像検索してしまいそう!
長くなりそうなので、ここら辺でやめておきます^_^。
どうぞ素敵な上物を見つけてくださいね。
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