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長襦袢にも種類があった!着物に合った長襦袢とは?

こんにちはKIMONOしゃなりの美月です。

最近は浴衣関連の記事が多かったのですが、9月に入ると単の着物が活躍するシーズンに入ってきますので、着物を着るのにとても重要なアイテムになる長襦袢について今回はご紹介していきたいと思います。

長襦袢の生地はどんなものがあるの?

正絹の長襦袢

 一番メインで使用されている襦袢はやはり正絹(絹100%)の襦袢です。
正絹の長襦袢は肌さわりも良く、保温性にも優れている為真冬の寒い時期でも比較的暖かく着ていただくことが出来ます。
また、反物からマイサイズで仕立ててもらうので、寸法もご自身にピッタリ合わせて作ることができて着心地の良さも抜群に良いです。柔らかさ、通気性、温かさはどの種類の長襦袢と比べても一番優れていると思います。
ただ正絹の長襦袢は自宅で洗うことが出来ない為、1シーズン着た後のお手入れは着物の洗いをしてくれるお店に出す必要があります。

ポリエステルの長襦袢

ポリエステルの長襦袢も最近では使用している方も多くなってきています。
ポリエステルの襦袢は既製品として販売されているものと、自分の寸法に合わせて作ってもらうオーダータイプの2種類があります。
正絹の長襦袢と着比べるとポリエステルは静電気が起きやすく、足にまとわりつく感じがあるかもしれません。静電気がひどい時期は静電気防止スプレー等をかけてから着用すると緩和されます。
ネット販売されている物は既成サイズのS~LLサイズが多いので、身長でサイズを選ぶと良いですが、
身長でサイズがきまってしまうので、裄が長い方、少しふっくら体型の方はサイズが合わないこともある為、ご購入される際は寸法に注意してくださいね。

ポリエステルの長襦袢のいい所は着た後に自分でお洗濯が出来ることです。脱水をかけてもシワにはなりづらいので、そのまま干してしまってOKです。

麻の長襦袢

 天然素材の麻でできた長襦袢は暑さを感じる季節にピッタリな長襦袢です。
生地はしっかりしていますが、通気性に優れていて且つ表面に凹凸があるので肌との接地面が少ないので汗をかく時期でもさらっと来ていただくことが出来ます。
吸水性にも優れているので汗かきさんには重宝する長襦袢です。
麻なので触り心地は少しハリのある感じで、シワにはなりやすいです。正座が多いシーンで着たときは膝裏に結構なシワが付いてしまいました。
真夏に正絹の長襦袢だと、どうしても汗をかいてしまいメンテナンスが気になりますが、麻襦袢ならご自宅で洗濯することが出来ます。
ポリエステルとは違いシワになりやすいので、干すときにシワを伸ばしておくようにしてくださいね。

モスリンの長襦袢

 今ではなかなかお見掛けする機会も少なくなってしまったモスリンの長襦袢は羊毛などの毛から作られている為、着ていると暖かいのが特徴です。
昔はアンサンブルのお着物の下に着ていたりしました。柄が沢山入っていて可愛い色味が多いイメージです。
素材が毛なので虫に食われやすい為、絹物と一緒に保管はとても危険です。
合わせる着物の素材によっては摩擦が大きくなってしまい裾がもたついてしまう事もあります。

着物の種類で合わせる襦袢を変える

長襦袢の色や柄によっても合わせられる着物は変わってきます。
黒留袖と黒紋付をお召しになる際は長襦袢の色は「白色」という決まりがあります。
上に着物を着てしまうから、長襦袢の色なんて気にしなくてもいいのでは?と思う方もいるかとは思いますが、長襦袢の色って意外とお袖から見えてしまうんですよ。
着ているときに長襦袢の色が違うと指摘してくる方も少数かと思いますが、留袖と黒紋付は式服ですので、きちんと決まりを守って長襦袢の色も白でご用意されるのが間違いないです。

フォーマルで着用される訪問着や色無地には、淡い色が付いた長襦袢がおススメです。
お召しになるお着物の色味に合わせて長襦袢の色を変えてもお洒落ですね♪
色が付いていたり、ぼかしが入っている襦袢を合わせることが多いのですが、留袖、紋付きに合わせている白い襦袢を使っていただいても問題はありません。

紬や小紋で普段のおしゃれ用に着るお着物は、かわいい柄付きの長襦袢を合わせる事も出来ます!
着物同様、長襦袢で柄入りのものは様々な絵柄があり見ているだけでとっても楽しいです。
コーディネイトのポイントに長襦袢までこだわってみるのも良いと思います。
小紋、紬も「これじゃなきゃダメ」という長襦袢はないので、その日の気分、着る日の天候によって素材や色を考えていきましょう。

着る季節によって長襦袢も変わってくる

着物に袷、単、夏物があるように、長襦袢も袷用、単用、夏用があります。
袷のお着物の下に着る長襦袢は「袖無双」という袖だけ裏地が付いていて、身体の部分は単で仕立ててある長襦袢を着用します。
身頃部分にも裏地が付く袷の長襦袢もありますが、冬でも昔ほど気温が下がらないので袖無双の長襦袢を着る事が多いです。

単のお着物を着る時期は長襦袢も単用の襦袢に変わります。
単襦袢は袖も裏地が外れて体部分、袖部分共に単になります。
単のお着物の時期でも暑さを感じる日は麻襦袢に替えるなど、暑さ対策をするのはOKです。
季節の変わり目は半襟を塩瀬にするか絽にするかで徐々に中に着る長襦袢を変えていきます。

夏の時期は絽や麻の襦袢を合わせます。
半衿も完全に絽一択です。
夏場は着ているだけで汗をかいてしますので、頻繁にお着物を着る方は麻やポリエステル等洗える素材の長襦袢がおススメです。


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