帯締め•帯揚げ•重ね襟 どう使うの?
この春、お子様の卒業式や春の入学式でお着物をご準備されている方も多いのではないでしょうか。
訪問着や付け下げ、無地のお着物などもいいですよね。
着物と帯のコーディネートはすぐに決まっても、みなさん小物の準備は大丈夫ですか?
例えば、帯締め、帯揚げ、重ね襟などです。
この小物類、意外にあわせ方で見た目がガラリと変わります。
是非、当日までに小物のチェックも済ませておきましょう!!
帯締めとは?
帯締めは、胴回りに帯の上から締める紐の道具のことです。
この帯締めを締めることで、帯が落ちないよう支えています。
見た目でも、着付けでも大変ポイントになる重要な物です。
帯締めにも種類があります。
【丸組】【丸くげ】【平組】
形、太さや色柄、長さが違うものが沢山あり、お着物によって使い分けます。
そんな帯締めにも、【フォーマル用】と【カジュアル用】があるのをご存知ですか?
主に、金糸や銀糸が入っているものがフォーマルです。
それ以外がカジュアルとなるのですが、実際用途を選ばず、どのような時でも使えそうな帯締めなどもございます。ですので、見た目で判断するほかないのですが、あとは着物や帯にあわせた時のバランスで判断するしかありません。
いかにも…というものだけ注意すれば、大丈夫です。黒留袖に合わせる白や金銀の帯締めを紬などの普段着に合わせると、なんだかおかしいですよね。逆にカジュアル用の色鮮やかな帯締めは、黒留袖にはNGです。
着物には、ある程、コーディネートに制限がありますので、ルールを知った上で、おしゃれにあわせていきましょう!
番外編
では、【帯留め】はどうでしょう!?
まず、帯留めとは、帯締めに通して使う飾りのことです。
帯留めも、どこまでの着物につけて良いのか?悩ましいものですが、以前はやはりカジュアルの着物、フォーマルでしたら準礼装(パーティー・式典)くらいの訪問着などに合わせてOKだったようです。ですが、今はそれほど堅苦しく考えなくても良くなったように思えます。
ただ、カジュアル用のお着物でしたら、帯留めも自由に合わせてOKなのですが、帯留めに限らず、着物の世界では、季節限定のモチーフ、例えば、お雛様やクリスマスツリーなどの行事をモチーフにしたもの、梅、紫陽花、紅葉など季節の植物やお花など。こういったものは、季節を先取りして合わせるのが粋だとされています。
※私は、つけたいものをつけちゃいますが…笑
あとは、フォーマル用のお着物の時は、季節感のないパールやダイヤ、エメラルドなどの宝石が合わせやすいです。蒔絵などもいいですね!
手に輝く宝石も素敵ですが、帯にワンポイントで帯留めが入るだけでも、とってもおしゃれですよ。
帯揚げとは?
帯揚げは、帯結びをするときに使うお道具【帯枕】を包むための長細い布の事です。
種類も沢山あり、綸子や縮緬、レースに総絞りなど。
こちらも、着用する着物、シーンによって使い分けます。
種類は、お好みで良いのですが、
【フォーマルの着物】ならば、白や薄い色味のものがおすすめです。金、銀が入ったものでも、もちろんOK。
【カジュアルの着物】ならば、濃い色のものでもOKです。逆に金、銀が入っているものは使いません。
特に、おしゃれを楽しむならば、お手持ちのスカーフなどを使うのも良いでしょう!
!!ちょっと待って!!
1つ忘れてはいけないのが、夏の時期。
夏物=薄物を着るときには、帯締め・帯揚げも変わります。
帯締めは、粗く組んである見た目にも涼しげな物を。
帯揚げは、【絽】と言った縞のように見える織り方をされた夏物の生地のものを。
そして更に、その上フォーマル用とカジュアル用で色柄が変わってきます。
重ね襟とは?
重ね襟とは、長襦袢の襟元、半衿と着物の襟の間に入れて使う、長細い布のことです。
何枚も重ねて着ているように見せるため、重ね襟と言いますが、重ね襟は【伊達襟】ともいい、本物の襟ではないことから、そう言われるようになったとか。
重ね襟は、主にフォーマル用の着物に用います。
“良いことが重なりますように”という意味で、祝い事の時に使われます。
ただ、絶対に使わなければいけないというわけでもないので、お着物に少し華やかさを足したい時などに、使うと良いでしょう。
色味は、帯締め•帯揚げなどに合わせてコーディネートするのが良いでしょう。
あまり強い色を入れてしまうと、全体的なバランスがおかしくなるので、統一感が出るようなお色のものを選べたら良いですね。
付け方は、着物の襟に軽く縫い留める。または、長襦袢の半衿のところに縫い留める方法がありますが、より簡単な方法として、重ね襟をご購入の際についてくる道具を使う方法があります。
【重ね襟ピン】と言いますが、このピンを着物、もしくは長襦袢に留めて使います。
その他、確認が必要なもの
草履
みなさん、草履は大丈夫ですか?
意外に着物を着る機会が少ない方ですと、草履をしっかり箱に入れてしまいっぱなし!という方が多いんです。
草履は劣化するのが早い物です。
コーティングが剥がれていたり、台のところがパックリ開いてしまっていたり、カビだらけになっていたり、見た目は大丈夫でも履いて歩いた途端に鼻緒が外れてしまったり…
当日、そんなことになってしまったら大変です。
早めに箱から出して、しっかり確認しておきましょう。
新しい草履を用意された方は、鼻緒のところに手を入れて、指を鼻緒に通し少し鼻緒を持ち上げるように広げてあげると、履きやすくなりますよ。
草履は、右左も決まっていないので最初に履いた時点で鼻緒に癖がつき、左右が決まります。ですので、鼻緒に柄がある場合は、ご自身で左右を選んで履き始めましょう。
バック
バックはお草履とセットになっているものをお持ちでしたら、そのバックをお使いいただくのが一番コーディネートしやすいかと思います。
ですが、バックは特に着物用を絶対に持たなくてはいけない。というルールはないので、普段、お使い頂いているバックをそのまま着物でも使用は可能です。
ただ、フォーマルのお着物にあまりカジュアルなバックは合わないので、バックもフォーマル用の物をあわせましょう。
そしてお子様の式典などに参加される場合は、帰りに荷物が増える場合がありますので、必ずサブバックのご準備も忘れずに!
コート
着物の上に羽織る物もあると良いでしょう。
コートが一番おすすめですが、羽織りやショールなどでもよいと思います。
コートは防寒として着る目的と、着物や帯を汚さないように守る意味でも着用します。
私もですが、着物を着て車で移動される方も多いと思います。車の乗り降りでも、着物を汚してしまったりすることもあるので、羽織りものが一つあると良いですよ。
ただし、この羽織りものですが、コートとショールなどは室内に入る時には、脱がなくてはなりません。脱いだあとは、簡単に畳んで、腕にかけておきましょう。
(羽織りは脱がなくてもOKです)
※以前、コートについて書いた記事がありますので、そちらも参考にしてください。
まとめ
お着物を着る際には、小物などの準備、コーディネートも大切です。
帯締め•帯揚げなどは、着用されるお着物がフォーマルなのか、カジュアルなのかで格をそろえること。
重ね襟は、フォーマルのお着物に使います。
帯締め•帯揚げ、重ね襟の準備ができたら、他に草履バック、コートなども準備しましょう。
あとは、当日を待つばかりです。
素敵な1日が迎えられますように…
KIMONOしゃなり寺﨑
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