着付けの朝・夜明け前
こんにちは!
宇都宮に明治元年から続く呉服店、kimonoしゃなりの渡辺です。
春は、一年で最も着付けの多い時期です。
kimonoしゃなりには、着付け無料のサービスがあります。
今朝も朝一番で着付けがありました。
女子会に行くというお二方。
次に、結婚式のお呼ばれの方。
晴れやかな訪問着姿に、付き添いのご家族も思わず笑顔。
そしてやはり、この時期は卒業式と入学式。
ハイカラさんスタイルで、はしゃぐ学生。
教員の方は落ち着いた美しさ。
お子さんの袴は格別ですね、、!
小さい袴。
腰のふくらみが、何とも言えず可愛らしい。
あのふくらみには、「一年生になる」という夢が詰まっています。
※ポコっとしたふくらみは、下に巻いた帯の形。
女子袴特有の魅力です。
着物+袴。
もともとは、明治時代の女学校の正装です。
学業の節目にふさわしく、時代を超えて人気です。
現在、自分で袴を着る方はほぼいません。
それ以外の着物でも、自分で着付けをする方は少ない。
着付けは着付師におまかせするもの。
これが令和のリアルです。
着物を着ること=特別なこと
というイメージがあるのも、このためかも知れません。
この時期の着付けは早朝です。
式典に間に合うよう、早朝着付けもしばしば。
家を出る時間は、夜明け前になります。
まだ暗いうちに起きて着付会場に行きます。
どんどん明るくなる空を見ながら、会場に向かう。
その高揚感は最高です。
学生ならワクワクした緊張感。
教員の方なら気合いMAX正念場(⁉︎)
卒園生の保護者の方。
それぞれの気持ちが、着付け会場には交差しています。
今回は着付けをする側の目線。
着付け師として私自身が感じたこと。
着付け師の本音。
kimonoしゃなりと
姉妹店、スタジオかれんの様子。
現場の空気感が伝われば幸いです。
- どんな風に着付けをするのか
- どんな気持ちで着付けをするのか
- どんなことを話しているのか
- この春、着物を着て式典に出た
- 着物での式典を控えている
- 今回は洋服だけど、次は着物をと思っている
- 着物の方を見て素敵だと思った
着付け自体を楽しめる。
着物を自分らしく着付けてもらうための参考に。
お役立てください。^_^。
どんな風に着付けをするのか?
着付けは、お客さんとの共同作業。
お客さんの願いを叶えるため、着付け師の技術は存在します。
「どんな仕上がりになりたいか」
希望を伝えれば、よりその人らしい着姿に。
着物に詳しくなくても全然OK。
「大人っぽいor 若々しくなら、どちらが良いですか?」
なりたいイメージを伝えるだけで、特に着物の知識はいりません。
襟の角度、帯の高さ、着付けによって印象が変わります。
予め希望を言ってもらえると、仕上がりがとてもスムーズ。
その他
「胸があるからスッキリ見せたい」
「肩幅があるから、華奢に見せたい」
など、どんどんおっしゃっていただきたい。
卒業袴・選ぶ楽しさ。
袴からチラッと見える半幅帯。
ひとりひとりに希望を聞いて、着付けをするベテラン着付け師。
これは実際、姉妹店のスタジオかれんで見た一コマです。
丁寧な対応が印象に残っています。
私が学生なら、とても嬉しい。
仕上がりがより華やかに、個性的に。
満足感が違います。
着付け師が二人、お客さんの前後に立つことも多いです。
キレイは勿論、仕上がりが早いのも嬉しい特徴。
式典当日はやはり余裕を持ちたいもの。
年間を通し着付けをするkimonoしゃなり。
姉妹店のスタジオかれん。
ベテラン着付け師さんのお手伝いをする度、熟練の技を感じます。
スタジオかれんのHPはこちら↓
https://www.studiocalen.com/
どんな気持ちで着付けをするのか?
この時期の着付けはフォーマルが多いです。
式典をはじめ結婚式、お祝いの場が基本です。
人生の節目、晴れ舞台での着物。
着付けに着る方は皆さん、おめでたい空気をまとっています。
あふれ出る多幸感のシャワー。
それを浴びる(⁈)ことができてラッキーです。
着付けに携わったこちらまで、お裾分けをもらったような気持ちです。
お客さんに対して。
「キレイな着付け」「苦しくならないよう」は大前提。
肉付き、体付きが異なるため、五感を集中します。
同時に
「おめでとうございます。」
素直な気持ちで、私達は着付けをします。
仕事とは言え、人様の慶事に深く関わることに
ありがたくも、責任を感じます。
着付けが終わり、鏡で確認してもらう瞬間。
お客さんの笑顔に
「あーよかった!」
と心底ほっとします。
これは、私の着付けデビューの実体験です。
初めての成人式、振袖着付けの中。
脇汗が、涙のようにポロポロ流れてきました。
お嬢さん方に対する気持ちと、緊張感。
後日改めて
「とても快適で、キレイでした。」
との声に、また感動で脇汗。(笑)
私のような若輩者はもちろん、先輩でもしかり。
10年以上のベテラン先生でも、お客さんの笑顔は特別だそうです。
これは、美容全般に通じるのではないでしょうか?
人間にしか出来ない仕事のひとつに、着付けがあります。
どんなに時代が進んでも、人間の手にしか出来ないことです。
そしてリアルなもうひとつ。
着付けは肉体労働です。
全身、特に手の筋肉を使います。
着付けを始めた頃、筋肉痛で痛む場所に驚きました。
「こんな筋肉、今まで使ったことがなかった!」
と新鮮な気持ちだったのを覚えています。
どんなことを話しているのか?
着物の世界にもトレンドは存在します。
着付け自体は同じでも、ヘアメイクの変化はすごい。
特に若いお嬢さんのアレンジは顕著です。
令和のトレンドは水引きや、ドライフラワー。
新しいアレンジに触れる度、
「すごいね、今ってこんなのあるんだ!」
「かわいい。」
「令和だね。」
着物は日本の伝統文化です。
それに加わる最新のアレンジ。
驚きと同時に、底知れぬワクワク感。
「先生」と呼ばれる大御所が、トレンドにキャッキャする姿。
それが何ともかわいい。(失礼かな?でも事実です。)
「気になることがあれば、もっと質問してほしい。」
これも着付け師同士で話題になります。
ベテラン揃いとは言え、着付けの感覚には個人差があります。
普段着ないからこそ、気になる場所があれば教えて欲しい。
例えば紐がキツいと感じる時。
お客さんと話しながら、紐をギリギリにゆるめる。
対処法を伝え、着物時間を楽しめるようにします。
また座る時、お手洗いでの所作などはどうですか?
分からないことを教えてほしいのです。
聞いてくれて初めて、こちらも「最後までお役に立てた」という実感があるものです。
特に若い方は遠慮がち。
不安要素をスッキリさせると余裕が生まれ、より着物を楽しめます。
老舗呉服店のスタジオの特徴として、
- 和裁師がいる
- ベテラン着付け師が多い
- 着付けに大会出場者がいる
等、着物のプロが正揃いです。
「安心して疑問をぶつけてほしい!」
私達の願いです。
着付け前日。
「明日は絶対、寝坊できない!」
お客さん、着付け師関係なく、全員の願いです。
その日によって出勤時間は変わりますが、、。
朝日を受け、まぶしさに目を細めながらの通勤路。
もう太陽光でアドレナリンが出っ放し。(笑)
瞳孔が開いたまま、着付けに入ります。
着付ける喜び。
着物を着る喜び。
この春、慶事で着物を着る全ての方へ。
心からのお祝いを申し上げます!
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