今月から始める浴衣(ゆかた)のすすめ
こんにちは!
宇都宮に明治元年から続く呉服店、kimonoしゃなりの渡辺です。
夏至も重なり、これから夏が盛り上がっていく時期。
「今年は浴衣を着てみたい!」
「浴衣くらい、自分で着られるようになりたい。」
6月は、浴衣への興味が増す時期です。
目次
そもそも浴衣とは?
かつては部屋着だった木綿(もめん)の着物。
風呂上がりの羽織り、
寝巻き(ねまき)としての存在でした。
今も旅館では、浴衣で就寝しますね。
どんな場所で着る?
現代では、夏のカジュアル着の代表です。
お祭りや花火大会。
ちょっとした飲み会や女子会。
茶道でも浴衣を着る「浴衣ざらい」があります。
また半襟(はんえり)を付け、足袋(たび)を履くと、
着物のようにも楽しめます。
着物より気軽で、自由度の高い浴衣。
素材も綿や麻なので、お手入れが楽。
ということで
浴衣を有効活用するために!
浴衣のすすめ
- 選び方
- 着物ぽく浴衣を着るポイント
- 合わせる帯について
- 注意すること
- 浴衣の洗い方
- 浴衣の着付けについて
1 選び方
最近は浴衣の「単品買い」が主流だそう。
浴衣・帯・下駄(げた)のセットも、組み合わせを選べるものが人気です。
また、
「浴衣だけある」
「帯だけ欲しい」
という方もいます。
単品で必要なものを選べるのは良いですね。
とは言え、どんな基準で選んだら良いのか?
簡単なコツをお伝えします。
色選び
浴衣が着物と違うのは、素肌に着るということ。
肌に馴染む、似合うのが大前提です。
半襟がない分、浴衣の印象が顔周りを左右します。
色味→柄
この順に選ぶと、より似合う浴衣が見つかります。
そのためには、直接浴衣を合わせてみることが大事。
また、実家にある浴衣などを試着し、似合う色を確認しておくと◎。
ネットで選ぶ際も、イメージが分かりスムーズです。
「薄い色が良い。」
「紺地は意外と似合わない。」
似合う色を発見したら、次はいよいよ柄選び。
柄選び
体型別の柄選び
身長低めの方
上下〜斜めにかかる柄。
柄の効果で目線を上にのばします。
※帯を同系色にする
浴衣と帯をワントーン一本に。
視線を途中でさえぎらないのが、ポイントです。
身長高めの方
大きめハッキリ柄
身長の分、生地に柄を見せる面積があります。
魔除けの意味もある、あやめ柄。
背の高い方に、思い切り咲かせて欲しい柄です。
その他、百合(ゆり)、糸菊(いとぎく)など。
お好きな柄をどうぞ^_^!
身幅(みはば)ほっそりの方
小紋(こもん)柄
※小紋(こもん)とは?
細かい模様が全体に入った着物です。
和柄だけでなく、ワンピースのようなオシャレな柄も。
兵児帯(へこおび)をふんわり合わせ、
一味違った雰囲気をまとってみてはいかが?
身幅(みはば)ふくよかの方
縦ラインが入った柄
幅広かつ、コントラストのある柄でスッキリ。
よろけ縞(よろけじま)
自然な曲線で、おだやかな縦長効果を。
すっきり、かつ見映えします!
伝統的な文様なのに、モダンな雰囲気で人気の柄です。
2 着物ぽく浴衣を着るポイント
半襟(はんえり)、足袋(たび)を合わせ着物風に!
素敵な着こなしに必要なものは?
- 白地を避ける!
浴衣らしい白地。メイクや髪型によっては「寝巻き感」が出てしまいます。また、半襟の白も目立ちにくい。
着物っぽい着こなしに、白地の浴衣はむきません。
本来の浴衣らしさを楽しみましょう。
- 着物ぽい色柄を選ぶ
季節感を感じさせない
縞模様(しまもよう)、市松紋様(いちまつもんよう)麻の葉紋様(あさのはもんよう)
これらは浴衣、着物共によく見る日本の柄。
また白、紺以外の色を選ぶのもポイント。
これらを着物風に着ると一見、「紬(つむぎ)か⁈」と見間違うほど。
実際私は、生成り色の浴衣+半襟で「どこの紬(つむぎ)ですか?」と言われたことがあります。
3 合わせる帯について
半幅帯が基本ですが、名古屋帯でも素敵です。
- 博多帯は浴衣の鉄板!
例えるならば「餃子にラーメン」。定番の組み合わせです。
- 兵児帯(へこおび)
よく子供が締めてる兵児帯(へこおび)。大人バージョンも素敵です。
クシャクシャ感がかわいい!若い方を中心に人気です。
- 名古屋帯
着物っぽい着こなしには、名古屋帯も素敵です。
その他木綿(もめん)の名古屋帯など、カジュアル帯も似合います。
4 注意すること
浴衣で注意することはズバリ、〈透け〉です。
着物と違い、浴衣は長襦袢(ながじゅばん)を着ません。
浴衣の生地は、薄手の木綿や麻。
下着が透けて「恥ずかしかった!」事件は、毎年各地でおきています。
特におしりの透けは、大人なら絶対避けたいもの。
自分で直接確認できないから、指摘や鏡で気付いた時の衝撃は大きい。
消えてしまいたい(!)程の落ち込みを、経験した方もいるはず。
私自身も過去。
透けたおしりで、プリプリ歩いて恥をかいた経験があります。
透け防止のためには、肌着を必ず着ることです。
色はベージュが◎。
着物用でなくとも、薄着のこの時期。
透け対策の肌着は、容易に見つかります。
※ワンピースタイプ→小柄〜標準体型
※セパレートタイプ→ふっくら体型〜大柄
これを基準に選ぶと、それぞれの体型に合わせやすいです。
5 浴衣の洗い方
お手入れに出す場合
呉服店か専門店(悉皆【しっかい】店)がオススメ。
特に絞りや高級なものは、プロに任せた方が安心です。
自宅でのお手入れ
※事前に洗濯表示をチェック、オシャレ着洗いの洗剤を使用
洗濯機
たたんだ浴衣をネットに入れる
↓
ソフトコースで脱水短め
↓
洋服ハンガーは避け
着物ハンガーや物干し竿(さお)を使用
手洗い
あらかじめ容器に洗剤を入れる
↓
たたんだ浴衣を入れる
↓
優しく押し洗い(1分程度)
↓
すすぎは二回程度(洗剤による)
↓
脱水は厚手のバスタオル等で水気を取る
↓
干し方は洗濯機と同様
※アイロン
綿、麻、ポリエステル素材。
アイロンは基本OKです。
さらにスプレーのりを使用すると、
衣紋(えもん)の角度もキリッと決まります。
(絞りの浴衣は、かけ方に注意が必要です。)
6 浴衣の着付けについて
まず最初に申し上げると、
浴衣はとても着付けがしやすい!
軽く、裏地のない生地はすべりにくいです。
正絹(しょうけん)の着物と比べると
- 腰紐(こしひも)が落ちにくい
- 補正(ほせい)も少なめで良い
- 素肌に直接羽織る(長襦袢【ながじゅばん】を着ない)
- 帯揚げ、帯締め、帯枕など、使用する小物が少ない
- しゃっきりした質感
これらが挙げられます。
着付け教室も、「1回◯◯円!」
一日でおよその着付けが習得できる。
こんなコースをよく見ます。
ちなみにkimonoしゃなりの着付け教室も同様。
ほぼ一回!
「即、完璧」は、正直難しいし個人差もあります。
でもいざ始めてみると、これが結構カタチになっちゃう。
家、街着レンタル、様々な場所で私達は着付けを経験します。
日本人のDNAとも言うべきか。
手順や手捌き(てさばき)が分からなくとも、
何となく馴染みがあります。
着付け教室でも、YouTubeでも。
何でも良いと思います。
まずは浴衣を羽織ってみる。
それが始めの一歩です。
今年の夏は浴衣で決まり。
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