特選振袖の世界へようこそ!
こんにちは、いつもブログご訪問ありがとうございます。
栃木県宇都宮市の振袖・きもの専門店Kimonoしゃなりマネージャー千夏です。
これから成人式に向け振袖選びを考えている皆さまへ、どんな柄のイメージでどこら辺の価格帯の商品がお気に入りになるかとっても気になるところですよね!今回は創業153年、宇都宮市の老舗呉服店ならではの自慢の振袖コーナーで最もハイグレードランク、美の世界へ「特選振袖のあれこれ」という内容でいろいろ紹介させていただきます。
1)特選振袖とは?
2)職人さんのこだわり~手描き友禅の魅力
3)ひと粒ひと粒細やかに~絞りの振袖
4)ゴージャスさを惹き出す~刺繍のきもの
5)まとめ
なるべく、堅苦しくないように(笑)分かりやすく記事にしていきたいとおもいますので、どうぞ最後までお付き合いください。
特選振袖とは?
Kimonoしゃなり2Fでは、どなたさまにもお手に取って触れていただけるように、常に「特選振袖コーナー」あります。主に京都や新潟県十日町のメーカーから仕入れた逸品ものがズラリ揃っていて、もちろんお気軽にご試着できるようになっています。
実はここ最近、この特選ランクの高級振袖が注目を浴びているのです!
特選振袖=プレミアム振袖。
丹念な職人さんの技術と、選び抜かれた生地や染料などの素材、美意識の高いその振袖は時代とともに決して廃れない良さがあります。うっとりするほどの美しさ。
有名百貨店などでお取扱いの商品など、当店でも身近に選んでいただけるようになりました。当店でも最高級なランク「特選振袖コーナー」のお値段は、振袖フルセットで 748,000円~2,200,000円などが主流です。
二十歳のお祝いで選ばれる振袖ですが、ほとんどのお客様はその他にも様々な着用シーンを想像しながら(結婚式や結納、家族のお祝い事など)20代でたっぷり着て楽しんでいただける一枚をお求めになります。
職人さんのこだわり・手描き友禅の魅力
日本を代表する染めの技法と言ったら、手描き友禅でしょう。
絵画のように染めていく、美しい手描き友禅のその繊細な筆さばきは、きものをより華やかに演出する一番の魅力ですよね。
伝統工芸品マークも付いた久保耕のこちらの春らしい色合いの振袖。
丹後ちりめんの生地は菱文様の地紋織でほどこされ、糸目型を用いた染の技法で一筆一筆丹念に仕上げています。
作業は何十工程もあり、経験の高い職人さんの技術と経験がとても大切です。こういう大作は、もちろん私のような素人だと何年もかかっても仕上がる予感がしません!汗
まず、白生地にツユクサから絞った青い汁を集めた"青花"で下絵を描きます。そしてその上に、柿渋を引いた紙の筒に金の先口をつけたものから糊を細くして絞り出し(これはホイップクリームをデコレーションするようなイメージと近いです)糸目糊を置いていきます。糊を置くことでとなりの色と混ざることがなく、それぞれの色の区別ができ、はっきりとした細かい染の模様が仕上がります。その後、糊伏せをした上で、地染め、蒸しなどいくつかの工程を経て仕上げます。染め上がって水洗いして糊を落とすと、くっきりとした(輪郭のような)白い線として残り、華やかな色使いが繊細なデザインとして出来上がります。
上品なクリーム色の手描き友禅の振袖。
当店の振袖カタログでも掲載されたスタッフ一押しの一枚です。
ひと粒ひと粒細やかに・絞りの振袖
絞りの着物は何といっても特選振袖の代表格ですよね。
細かい作業にとても根気と時間がかかり、幻の辻が花染めと呼ばれるような久保田一竹氏の美術作品のような大作や、愛らしい鹿の子絞りのような伝統的なものまであります。
「美しいキモノ」や「きものサロン」などの人気雑誌でも、絞りの着物の特集ページがあったり、最近何かと話題でいえば、卓球の福原愛ちゃんの結婚会見での装いが京鹿の子の名門とされる「藤娘きぬたや」さんの豪華な振袖でした。
あの当時、業界では彼女の選んだ華麗な一枚が何かと明るい話題となりましたね。
絞り染めというと、生地を小さくつまんで糸で括る(くくる)ことで作られています。括った部分は、染めるときに色が染まらず白く残ります。皆さんも一度絞り体験などで経験されたことありませんか?
そして染め上がり後、その括った部分の糸をほどくと「括り粒」となり、立体的な風合いとなります。職人さんがつまんでは括り、つまんでは括りを繰り返し、振袖でも細かい柄のものでは一枚の着物に約20粒!と言われています。最高級の絞り振袖では、完成までに職人さんが一年以上の歳月をかけて作ることもよくあることだそうです。値段が高いのも納得です!
実は「絞り」と一言で表しても、沢山の技法があります。
鹿の子絞り、疋田絞り、一目(ひとめ)絞り、板締め絞り、ぼうし絞り、他にもいろいろな絞り方で風合いが変わります。
こちらは十日町にある老舗メーカー「青柳」の振袖です。
絞り桶染めという独特の技法は、生地を檜の桶の中に入れて染める工程は職人さんの針の使い方や強さ、桶の縛り具合など、まさに神業です。
当店でも社長自らが日本全国の産地へ出向き、作り手の想いや作業工程を見学したり、産地の組合の皆様とのミーティングの場に参加したりしています。京都、鹿児島、沖縄、十日町、愛知。私たちはお客様へただすすめるだけでなく、いつも作り手の努力、職人さんの想いを一枚一枚に詰め込みたいなと思っています。
ゴージャスさを惹きだす・刺繍の振袖
刺繍をあしらったきものは、華やかさと重厚さで豪華なイメージになります。振袖全体に入った総刺繍きものはなかなかお目にかかれませんが、絵柄の縁取りや部分的な構図にポイントだけ入れている振袖は多く見られます。
先ほどの絞り同様、刺繍にもいろいろな種類があります。
京都の職人さんがひと針ひと針こだわって針を刺す「京刺繍」や、世界的にも有名な中国の「スワトウ刺繍」「相良刺繍」「蘇州刺繍」、それぞれにタッチの違う雰囲気です。
桐竹鳳凰紋の黒地の生地に、大胆な熨斗目文様が目を引く桂由美さんの振袖。四季折々のお花や、吉祥文様があしらわれた豪華な振袖。こちらも新潟県十日町の関芳という老舗メーカーで作られています。
どんな帯や小物でコーディネートするイメージでしょうか。
大人っぽいこの振袖は、それぞれ着るご本人に合わせての雰囲気でスタイリングが変わるような、ある意味上級者向けの一枚ですね。二十歳の成人式のみならず、ご自身の結婚式での装いまでも末永く楽しめるようなお祝いの席にとてもふさわしい柄は圧巻です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は特選振袖にターゲットを当てて、上質かつ手間ひまのかかった職人さんの技術の世界にクローズアップしてみました。流行に左右されずいつの時代も愛される伝統的な日本の技にはいつも脱帽です。
「きものって上を見たらキリがないのですよね~。」
そうなんです、ここには紹介しきれなかったもっと最高級ランクの振袖も世間にはあります。年間通しても数もわずかしか作れない激レアな商品、なかなか手が出ないこともほとんどですが、こうしてブログを通して産地の職人さんの技術や想いが少しでもお客様に届けば幸いです。
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今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
Kimonoしゃなりでは、専門のスタッフが振袖選びのご相談から、前撮り撮影、成人式当日への準備、着付け小物やご着用後のお手入れの事にいたるまで振袖に関するあらゆるお悩みやご相談を無料カウンセリングで承っております。
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栃木県宇都宮市の振袖きもの専門店、Kimonoしゃなりマネージャー千夏でした!
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皆さまから愛される店づくりをモットーに
これからも努めさせていただきます。
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