ママの帯、本当に使える?

こんにちは。
宇都宮に明治元年から続く呉服店、kimonoしゃなりの渡辺です。

今年で153年目を迎えるしゃなりですが、明治元年というと、お母様、さらにはお祖母様からの代からお世話になっているお客様も多くいらっしゃいます。

ママ振袖をお持ち込みいただいた方の中にはママ振袖自体がしゃなりで購入したものであったりと、当日の思い出話で盛り上がることもしばしばです。

お母様の時も今も振袖選び、特にママ振袖の方には格別の思い入れがあると思いますが、実際にお持ち込みになった振袖一式の中で全てがお使えできないこともあります。

  • 経年でどうしても黄ばんでしまいがちな半襟 
  • かかとの接着剤が剥がれてしまいそうな草履
  • 寸法が合わなくて、しかもお直しのできない振袖

などの他、意外に見落としがちなものが実は

です。
そこで今回は

ママの帯、本当に使える⁈

こちらに沿っていくつかの例を挙げて実際にあったお話をご紹介していきます。
どうぞ、ママ振袖をお使いになる時の参考になさってくださいね^_^

ママ帯が使えない場合の3つの理由

1 短い‼︎

ママ帯には短いものも結構あります。
逆に現代の帯は振袖の帯以外の帯も長くなっています。

(帯が短いと、どうなるの⁉︎)

*今風の帯結びは難しい、お嬢様の体型によっては帯が結べない。

お母様の時代と比べて、今は帯結びのバリエーションが豊富です。
帯結びで個性を発揮できるので、ちょっと振袖の雑誌を開いただけでその種類の多さに驚きつつ楽しくなってしまいます。

帯が短いと、どうしてもシンプルな小さめの形になってしまいます。

もう一つ、お母様の時代と今のお嬢様で変わったものに「体型」があります。

体型が欧米型に近づき、スタイルが確実に変わってきたのを特に着付け師が日々感じています。

「身長は同じくらいなのに娘の方が手足が長いんです。」
実際のママ振袖をお持ち込みされたお母様の多くが口にされます。

昔着物もそうですが、「男並」と「女並」と大まかざっくり2サイズしかありませんでした。

帯もしかり。

欧米型で骨格がしっかりしたお嬢様などは、シンプルな帯結びも難しい場合もあります。
振袖と違って帯には体型が関係ないと思っている方も多く、振袖の状態チェックで初めて「ちょっと長さ、足りないかったなあ。」と分かることがあります。

2 かたい‼︎


プラス厚い。
かたく、厚みのある帯はやはり帯結びがしにくい場合が多いです。

(帯がかたいと、どうなるの⁈)

特に華やかで個性あふれる現代風の帯結びは難しいです。
さらに帯も短く、お嬢様が欧米型だったりすると尚更です。
経年で中の芯もろともかたくなると帯結びの形もビシッと決まりにくくなります。

しかも形だけでなく、帯の大きさも小さくなりがちでお友達と並んだ時の後ろ姿が気になってしまうことも。

あと帯がかたくなり起こってしまうのが、金箔のひび割れです。
これは結びにくいのに加え、見た目にも影響があります。

箔のひび割れや剥がれたところが目立つとどうしても、気になってしまいます。
経年により、糸のほつれや変色のある場合があります。

そのような箇所を直そうとしてもなかなか元通りには戻せない場合も多く、また費用も高額になってしまいます。

3 デザイン

現代の振袖はどちらかかというと、柄が大きくハッキリしたものが多いです。
洋服の様なトレンドはないにしろ、「時代の空気感」があって、最近はお嬢様らしい「個性」を取り入れる方が多いです。
同じ振袖にしても、小物や帯を変えると雰囲気もガラリと変わります。
その中でも帯は特に重要なアイテムです。

帯は後ろ姿の顔!

前からはお嬢様のお顔が主役なのに対して、後ろ姿の主役は帯になります。

長女さんがいらしてもう
「前撮りしましたー。」という方
ご自身の成人式の写真も振り返ってみてください。
スナップ写真にしろ、写真館のポーズにしろ、必ず後ろ姿の帯を撮っている場合がほとんどかと思います。

それほど帯は着物姿において、重要な役割を果たします。

まとめ

ママの振袖がある方程、良いものをお持ちの安心感からゆっくり対応になりがちです。
いざ前撮りや成人式がせまってから振袖一式を出してみて慌ててしまうという方が毎年いらっしゃいます。

ママ振袖を使いたいなとお考えの方こそ、前もってのご準備をしていただくと安心です。

ママ振袖の準備って何をしたらいいの?

ママ振袖の3つのチェック項目

1 まずは振袖一式を出してみる。

ご実家にしまってあったり、またそこが遠方の場合。
探すのに一苦労、、、というお話をよく聞きます。
しまってあると思っていた場所に無かったり、なかなか直ぐには見つからない場合もあるのでまずはそこからスタートです。

2 振袖チェック

*しゃなりではママ振袖の無料点検があります。
呉服店ならではの細かい点検により、ママ振袖を丁寧に点検させていただいております。

状態チェック

経年や保管状態によってはカビが出ていたり、染みがあったり、日焼けで一部変色があったりします。
その場合お手入れが必要になってきます。
普通にクリーニングで丸洗いをする場合も、2ヶ月くらいかかります。
状態や、混雑するシーズンだとそれ以上かかることもよくあります。

寸法チェック

振袖の寸法がお嬢様に合うかどうかチェックします。
よくあるあるなのが、袖が短い「裄丈(ゆきたけ)問題」です。

最近のお嬢様の体型の変化に「手足が長い」というものがあります。
お母様と身長はさほど変わらないのにずっと手がすらりとしていらっしゃいます。

いざママ振袖を羽織ってみたら腕がつんつるてん!

そうなると振袖の袖を長くできるのか、またどれくらいの時間とお金がかかるのか、色々な状況が変わってきます。

*今回の帯もこの時にチェックして使えるかどうか、確認します。
振袖と違い帯は生地を足して長くしたりをしないので、状態やデザインを重視します。

その他草履バックのかかと部分の接着が剥がれていないかなど、小物をチェックします。

3 お見立て

ママ振袖をどのようなコーディネートで着たいのか。

もうここからはとても楽しい作業です!
お母様の想い、お嬢様のイメージに合わせて振袖のコーディネートを作っていきます。

お嬢様にママ振袖を着て欲しい
ママ振袖を着たいお嬢様

お嬢様だけのコーディネートを、お母様の素敵な振袖で、是非しゃなりにご相談いただければ嬉しいです。

着付け師、和裁師常駐のkimonoしゃなりにお任せくださいませ。

同じ振袖を通して、ご家族皆様のお祝いを素晴らしいものにできるよう、精一杯のお手伝いをさせていただきます。

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