好みの草履で足元からお洒落を楽しむ

JUL 04 2023

こんにちはKIMONOしゃなりのみづきです。

しゃなりの着付け教室では、最終回にぷちお出かけをしているのですが、お客様から「草履は足が痛くなる」とか「歩き方が分からない」等の悩みをお伺いしました。
長時間のお出かけで履物の調子が悪いと辛いですよね…。

そこで今回は足元の重要アイテム、草履についてブログにしていきたいと思います。

草履で足が痛い理由

足が痛くなる1つ目の理由は、新品のお草履をそのまま履いていることだと思います。

草履や下駄を履いていて痛くなるのって親指と人差し指の間とか、鼻緒が触る足の甲の部分ですよね。
おろしたての草履だと鼻緒や前坪が足に上手くフィットせずに、肌と擦れてしまい足が痛くなる方が多いです。
下駄をはいて花火大会とかに行って帰ってきて足を見たら水ぶくれが出来ていた！という経験、私もあります。

もう１つは、自分の足のサイズに合っていない草履や下駄を履いている事です。
草履や下駄の丁度良いサイズは、前坪を親指と人差し指の間で挟んだ状態で踵が草履の台から１～２センチくらいはみ出すのが丁度良いサイズとされています。
草履が足より大きすぎれば、当然足と鼻緒が擦れてしまう原因にもなりますし、足より小さいと踵のはみ出しが多くなりすぎて歩きずらくなってしまいます。

鼻緒の挿げ具合でも足が痛くなることがあります。私は結構甲高なので、鼻緒を少し緩めに挿げてもらわないと鼻緒に足が圧迫される感じがしてしまい、長時間履いていると痛くなってしまう事が以前はありました。
お草履を新しく購入される時は台の大きさもそうですが、鼻緒の挿げ具合も確認して選ぶようにしてくださいね♪
できれば足のサイズをや形を確認して、その場で挿げてくれる職人さんがいるときに選ばれるのが良いと思います。

痛くならない草履とは？

足の形で履きやすい、履きづらいは変わってきてしまう為「これが一番いい！」というオススメは出来ないのですが、私個人としてはエナメル質の固くて鼻緒が細いタイプの草履よりは、前坪や鼻緒の甲に当たる部分が別珍で出来ていて、触り心地がふわっとしている素材の方が足は痛くならないかな？と思います。
履いてみてちょっと当たるかな？という時は鼻緒を少し伸ばしてあげると良いと思います。
買ったばかりの草履だと、台に対して鼻緒が真っすぐ挿げてあることが多いのですが、少し手で広げてあげることで鼻緒にアーチが出来て足にフィットしやすくなります。
これからのシーズンに浴衣で下駄を履く方もお祭り前に鼻緒を伸ばしておくと痛さは改善できるかと思います。
それでも当たって擦れてしまう時はあたる部分に絆創膏を貼っておいたり、レース足袋を履いて、直に肌と鼻緒が触らないようにする等の工夫をされると水ぶくれにはならずに済むと思います。

草履には種類がある？

着物と同じく草履にもフォーマル用向きのもの、カジュアル向きのものと種類があります。

フォーマル用のお草履は、エナメルだと金or銀の台か、比較的色味が柔らかいものが多く、帯地の鼻緒には金糸や銀糸で模様が織り込まれています。
台の高さも普段履き用よりは高さがあることが多く、1段のものより、２、3段のほうがよく見かけるタイプだと思います。

カジュアル用のお草履は、金や銀は使われることはないのですが、色味も柄も幅広く、草履職人さんが居るお店だと好きな台、好きな鼻緒から自分だけの草履を挿げてもらう事も出来ます。
無地っぽい物もあればポップな柄物の草履もあり選ぶのがすごく楽しいですよ♪
紬とかのお着物であれば草履ではなく下駄を合わせてもOKです。日光彫の下駄だと脱いだ時も台の彫り物が見えておしゃれです。