着物でお出かけ in 京都～その③

OCT 29 2022

こんにちは、KIMONOしゃなりの若林千夏です。
前回からのつづきスタートです！

ここへいきなりたどり着いていただいたなら、ぜひバックナンバーもご一読下さい。
着物でお出かけ in 京都～その①
着物でお出かけ in 京都～その②

さてさて、今回で京都の旅ラストの回。
京都旅行二日目の観光からグルメ、旅の終盤を綴っていきますので最後までお付き合いください♪

清水寺の特別非公開ゾーン

京都旅行なら誰もが一度は訪れてみたい人気の清水寺。世界文化遺産登録の寺院を非公開特別拝観してきました。あさイチの観光にもかかわらず、清水寺へ続くちゃわん坂は修学旅行生の小学生や高校生たちがすでにわんさか。

まず、最初に向かったのは「西門」。現在も一般の参拝者は通行ができず、柵で閉じられていますが特別ツアーということで柵を開けて中に入れてもらいました。ここから京都市内、そして遠くは大阪のビル群まで一望することができます。

清水の舞台は有名ですが、今回は一般公開されていない静かな清水寺。写真撮影はNGでしたが、通常は信者さん等しか入れないという大講堂仏足石での散華の体験には心洗われました。仏様の大きな足形がある部屋、とても神秘的な空間。瞑想しながら思いをはせていると自然と涙がでてきて・・。
伝えたい思いが届くといいな。

まだ紅葉には早い時期でしたが、お庭の木々が美しく目を閉じていたらお隣の建物から住職のお経の声が。しっかり目を閉じながらみんなで黙祷してきました。

非公開ゾーンを堪能し、次はなかなか見学できない西陣での工房見学です！
タクシー３台に乗り込み、市内方面へ向かいました。

西陣帯の機屋さん見学

なかなか個人旅行では入れない西陣の機屋（帯を織る工房）さんへ連れて行ってもらいました。

天保初年から続くという京町家の建物で、今でも伝統の技を重んじているという洛陽織物さん。着物好きなメンバーなので、伝統工芸士さんの鮮やかな手織りの技術に惚れ惚れ。長い年月の中で培われた技術を丁寧に続けていること、妥協をせずひとつひとつ思いを込めて作っていること、その一部分だけでも見学できたことは感動でした！

袋帯を一本織るのだけでも約２か月半かかるというのだから、デザイン構成から糸の精製、糸染めして織機に並べて手織りする。最初の工程から考えると一本の帯に半年近くかかるのでしょうか。

今回は工房見学ということで、織りあがった新作柄の帯も沢山見学させていただきました。よくある呉服屋さんの旅行企画で商品を販売するような会ではないので(笑)、展示室に飾られた非売品を見たり、新しいデザインの帯をじっくり触らせてもらったり、作る工程にまつわる職人魂を聞いてきたり。

ちょっと素敵だなぁって思うと、やはりひとつひとつ手間のかかる手織りの高級品。ため息が出るような帯ばかりでした。そしてお値段もそれなりにゴージャス！
とても勉強になりました。ありがとうございました。

仏教美術と西陣織

お昼の「豆乳とんしゃぶ寅太郎」で美味しいランチコースを食して（長くなってきたのでランチの記事は割愛しますw）次に向かったのは、食事処から徒歩２分の西陣織あさぎ美術館「仏教美術と西陣織」へ。こちらも初訪問です。

まず目に留まるのが、エレベーターを降りたすぐ、美術館エントランスにある大きな西陣織タペストリー。黄金のカラーで大迫力の琳派・尾形光琳「紅白梅図」。中に入ると風神雷神、京都洛中、仏像、洋画モネやゴッホ等の画を西陣織で表現して屏風や帯、タペストリー、額入れなどになって飾られています。

中でもわたしが目を引いた作品は、俵屋宗達の最高傑作といわれる国宝「風神雷神図（建仁寺蔵）」。カッコイイんですよね、ほんと。この画の風神をモチーフにした袋帯を持っていますが、大好きです。

最後のお楽しみは・・

しっかり会場全体を見まわして、いよいよ一泊二日の京都旅行も終盤。
お土産ショッピングタイムとなりました！笑。

京都駅の伊勢丹地下でお菓子や、ご当地物をショッピング。わたしが全員のスーツケースを預かって、柱の横で待機。各自みなさんお目当てに並んで、それはそれはお土産で大荷物になってました。

最期まで盛りだくさん、いっぱい詰め込んだスケジュールで無事に全員が宇都宮駅まで帰ってこられたのも大成功でした。ご参加されました皆さま、本当にありがとうございました。