入学式前に知っとこう!着物の所作
こんにちは!
宇都宮の明治元年から続く呉服店、kimonoしゃなりの渡辺です。
入学式が目前です。
着物は用意したけれど、いざ着るとなるとちょっと心配、、。
着物の所作!
着物は素敵です。
それだけに目立つのも事実。
スマートな立ち居振る舞いで、美しく着物を着たい。
事前にコツを知って、余裕をかもしたいところです。
同時にNG所作もおさえたい!
ということで今回は
良い所作・NG所作
それぞれを具体的に解説します。
加えて、その理由もお伝えします。
入学式は母業務の中でも、春を代表する大きなイベント。
お子さんにとっても特別なものです。
着物所作の基本を知り、来たる決戦に備えてください。
良い所作
1.足元
- ちょい小股気味
ほんと「ちょい」でOKです。
あまりにも小股すぎると、かえって不自然⁈(笑)
外股にならないよう、意識するとなお良し。
着物は上前、下前が足を包むように着付けてあります。
それが極端にめくれてしまうようでなければ、OKです。
記念撮影の際は「やや内股」を意識すると、仕上がりがとてもきれい。
ぜひお試しを!
2.手元
- 袖口をおさえる
ものをとる時、ドアをおさえる時。
携帯で話をする時。
片方の手で袖口をおさえる。
これだけですが、文句なしに美しい。
洋服ではしない所作です。
着物でこれをさらりとできると、格好良い。
理由として
この所作により、着物の袂(たもと)の汚れを防ぎます。
また、腕が「にょっきり」出てしまうこともなくスマートです。
みんなに聞きました。
入学式で着物を着る時
「美しい立ち居振る舞いをしたい!」
「というか、失敗の所作をしたくない!」
全員一致の意見です。
大人の女性として、母として湧きあがる願い。
自然と姿勢が良くなり、気持ちもピンと張ります。
着付けで店にいらしたお客さんから、直接聞きました。
事前に白髪染めをしたり、ネイルをしたり。
フェイスパックをしたりと、事前の準備がまた楽しい。
自身でも楽しみながら、お子さんの入学式に参加されます。
着物を着るには、ちょっと勢いが要る場合もありますよね。
前もってメンテナンスが必要だったり。
久しぶりの着物の場合、何だかちょっと緊張したり、、。
所作を意識することで、気持ちに余裕が生まれます。
入学式で素敵なスタートをきることができます。
では次、気になるNG所作にまいりましょう。
NG所作
1.足元
- 足組み
洋装であっても、入学式でこれをやっている方はさすがに見かけませんが、、。着物の場合は「ダメ!絶対。」という所作No.1です。
待ち時間中につい、という気持ちもありますが気をつけたいものです。
実際、着物で足組みをすると上前がずれ、長襦袢や足が見えることも!
とりあえずフォーマルの場で足組みはしない!
普段パンツスタイルが多い方も、要注意。足組みが癖になっている場合もあります。
- 草履トントン
入学式の会場の体育館。出入口で草履やスリッパに履き替えます。
ついやってしまう「草履トントン」
これは七五三のお子さんの所作です。(もちろんお子さんであっても、N G所作なのですが。)
大人がやると何とも残念な印象に。
草履トントンがNG所作の理由
草履が傷付いてしまいます。草履は高価という以外に、傷や汚れも目立ちやすい。
実際成人式のお嬢さんでも、この所作をしてしまう方がいます。
母の立場はなおさらです。
草履を上手く履くコツは?
片足ずつ草履にすべらせ、前坪(まえつぼ)に向かって足をいれます。
※足の親指に力を入れると履きやすいです。
事前にお家で足袋を履き、練習すると、当日かなりスムーズです。新しい草履の場合は、手で鼻緒をしごき慣らしておくと◎。
2.手元
- 肘(ひじ)丸出し
「またねー。」
バイバイする時、手を高く上げたら着物の袖口が落ちて来て、、。親しいママ友に会った時は要注意!
ついほっとして、気持ちもゆるみます。
いつもの癖で手を振ると、肘が丸出し状態に。
着物は露出の少ない衣装です。
本来隠れているはずの部分があらわになると、何ともはしたない印象に。
元気に手を振って挨拶する。
洋服なら素敵に見える所作ですが、着物となると真逆の印象に。
面白いものですね、、。
片方の手で袖口を軽くおさえる。これだけで、素敵な着姿に変換できます。
普段アクティブで活動的なママ、ぜひお試しを!
いつもの印象はそのままに、着物ならではの品がプラス。
さらに素敵です!
- 袖口から、ものを出し入れ
これ、地味にやっている方が多いです。
ハンカチなど、着物の袂(たもと)に一時的にしまうことがあります。
その際に、ついやってしまいがちなのがこれ。
理由は?
!振りを使うべし!
何かを出し入れする際、袖口からはN G。
袖口を使うのは、実は男性の所作。
男性の着物は袖口しか開いていません。
女性の着物は、振りも開いているのが特徴。振袖を思い浮かべると分かりやすいですね。
長い振りが、裾近くまで開いています。
長襦袢の色味が様々なのも、このためです。
私自身、これを知らずに長年過ごしてきました。
ある時、着付けの師匠が気付き注意してくれました。茶道をたしなみ、礼節に通じた方です。
今までのことは恥のかき捨てと潔く諦めました。(笑)
これからは未来に向かい、前進あるのみ。
それにしても、今までのことを思い出すと恥ずかしい!
女性の着物ならではのこの所作。
知っておいて損はありません。
その他
車の乗り降り
- 乗る時
まず座席にお尻を下ろす
↓
両足を揃える
↓
両足をスライドし席に乗せる
運転する場合でも、背中を強く押し付けないように。
とは言え、入学式の場合は袋帯を二重太鼓にします。
もともとペタンコの形なので、そこまで気を使わなくてもOKです。
- 降りる時
まず両足を揃えて地面に下ろします。
↓
そのままお尻から立ち上がります。
頭をぶつけないようにご注意ください。
階段の昇り降り
いずれも上前(うわまえ)を一分つまみます。
こうすると着物の裾(すそ)を踏むことがありません。
ここで気をつけること!
裾の上げすぎで、足袋から上の足が見えすぎること。
特に階段を上がる時、下から見ると目立ちます。
降りる時は、足袋が滑らないよう一歩一歩あるきます。
着物の所作・まとめ
入学式はお子さんにとっての節目です。
オススメなのは訪問着や色無地。
お祝いフォーマルの装いです。
TPOに合わせ装いを変え、それに準じた所作をする。
当たり前っちゃ、そうなんですが、お子さんはこれを結構見ています。
娘なら
「いつかはお母さんのように着物を着たい。」
息子なら密かに
誇らしく思うそうです。
これは色々なお客さんから聞いた声。
「母が正装をして自分の節目を祝ってくれた。」
「母が着物で入学式に着てくれたのが嬉しかった。
だから自分の子供にも、同じ思いをさせてあげたくて、、。」
こう言う方も沢山います。
成人式の前撮りで、お母様が着物を着た場合もしかり。
他でもない、お嬢さんが一番喜びます。
お祝いの着物、入学式の着物はお子さんにとって特別なもの。
長く残る母の着物姿。
美しい所作で、さらに素敵な着姿をかなえてくださいね。
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