着物VSママスーツ
こんにちは！
宇都宮に明治元年から続く呉服店、kimonoしゃなりの渡辺です。
今回は決戦です｡
来月から始まる子供行事｡
七五三に火蓋を切り
- 成人式の前撮り
- 卒業式
- 入学式
- 両家顔合わせ
これらに加え
- 結婚式
- ビジネス上のレセプションパーティ
等
その他の御慶事も加わります。
秋からの半年は、母業務が目白押しです。
何かと正装が求められる大人の皆さん｡
それらの節目をきっかけに、「勝負服」を検討する女性が多くいます｡
そして
「いつ」「どこで」「何を」
用意したら良いのか分からない方たち｡
私はそれを
！勝負服難民！と呼び、日々の救済に力を注いでおります。
上からですね〜（笑）｡
どうぞ、温かい目線で見守っていただければ幸いです。
勝負服難民の皆様！
今回は分かりやすく、ママスーツと比較して「どちらが」「どうか？」
お客様の体験談も交えての解説です。
まずはそれぞれの利点から｡
着物
まずは「間違いない」日本人の礼装＝着物
世界に誇る民族衣装｡
これは時代が変わろうと決して揺るぎません。
羽織ることのできる文化として、言葉では形容し難い説得力があります。
華あり、品格あり｡
記憶にも残ります。
家族、周囲が喜んでくれる
写真を撮る機会も多いので、やはり着物姿はモテます｡
「母が着物を着てくれた時、やっぱり嬉しかったし、誇らしかったです。」
若いお嬢さんに聞いた、母着物の感想です。
入学式、卒業式等で、着物姿の方がいるだけで場も盛り上がります。
流行がゆるやか
実は着物にも流行はあります。
ただそれが洋服のように、目立たないことが嬉しい｡
言い換えれば、かなり長いスパンで活躍してくれる｡
何回も同じ訪問着を着ているのに
「あの方、いつも着物で素敵、、。」
これにはコツがあり
※洋服やスーツの色味に合わせると、自然に馴染みつつ好印象です。
母としての行事にはどうしても
「主役（お子さん）を立てる装い」が前提です｡
主役を引き立て、同時に周囲に華も添える｡
最近は「いかにも！めでたい訪問着。」
というものより、淡いくすみ色の着物が登場しています。
実際「かなり使える」と人気です。
お嬢様と共有できる、そして受け継げる
同じ着物を世代を越えて共有できる喜び、一枚を皆で着回せるお得感もあります。
寸法にもよりますが、5センチ前後の身長なら同じ着物を着られます。
また、色柄的に「ちょっと自分には若過ぎるかな？」
となれば次の世代に引き継げる、「持続可能」という時代の意識にも適っています。
対して
ママスーツ
手軽
突然正装が必要になった時パッと着られて即、脱げる｡
やはり洋装の利点はこの軽さです。
私自身の体験談ですと、子供の七五三、抱っこが必須の年齢では、やはりママスーツが便利でした。
足元がパンプスで、サッと着脱出来るのも良かったです。
体調の悪い時
体調の他、妊娠中などはやはり洋装が楽ですね。
ワンピースタイプも重宝します。
天気の悪い時
たまにあります｡
土砂降りの悪天候等｡
学校行事等は、元々の日時が定まっています。
そんな時は無理をせず動きやすさ重視です。
デザインが豊富
ふんわりスカート、タイトスカート｡
最近ではパンツスーツも｡
ジャケットの形も襟なし、襟あり、様々です。
着物派？
ママスーツか？
「どっち⁈」
年齢やTPOにもよると思います。
とは言え予めご自身をイメージし、リサーチしておくことは当日の満足度に直結します。
ご自身に合う勝負服は⁈
慎重に、確実に選びたいものです。
それでは次は「どこで？」「いつ？」
用意したらいいのかご紹介です。
着物
どこで手に入れる？
はい、着物はやはり呉服屋さんで仕立ててください。
寸法、似合う色味から始まり、着て行く場所の相談、着物のマナーまで｡
本当に色々教えてくれます。
知識や、経験のあるスタッフが見立てた着物は満足感が違います。
ネットでも着物が購入できる時代ですが、先にあげたような知識の無い場合はお勧めしません。
結局は後から買い直すという方も多く、勉強代も高くつきます｡
仕立て上がるまでの時間
お店に寄って多少異なりますが、およそ数ヶ月。
時期（年末年始、お盆等をはさむ）により、5ヶ月をいただくことも｡
着物の場合はそれを見越して、1年前、いやそれ以上以前から探し始めると吉｡
日々の生活の中で自ずと、着物に関する情報も入ってきます｡
その準備期間も含めて、大変有意義で楽しい時間が味わえますよ｡
※女優さんの着物姿が目についたり
※着付けのYouTubeを見てみたり
※嫁入り道具の着物を出してみたり
少しずつ、着物に寄り添っていくご自身に出会える筈です｡
ママスーツ
どこで手に入れる？
セレモニーが近づくと、お店にママスーツが並びます。
皆さんが着てるものだからこそ、必ず試着をお勧めします。
洋服は着物と異なり立体構造です。
体型に合うものを選ぶこと、がデザインよりも大切です。
もしインターネットを利用する場合は、サイズを変更できるサービスがあるもの｡
そしてそれなりの品質のものが良いと思います。
個人的な実体験では、、。
昔、子供も幼くお店に行けず、ネットでママスーツを購入しました｡
その時は結構時間をかけました｡
口コミを確認し、長く使えそうなデザインを選び、、。
付け襟も付属で購入し、TPOの合わせ数パターンの着方で乗り切りました｡
お気に入りだったのですが、やはり年齢が40代になった時点で着物に切り替えました｡
足を出すスカートが、ちょっと合わないな、と感じたからです｡
まとめ
着物は多くの方から憧れを持たれています｡
今すぐでなくとも、「いいなあ、いつかは、」という方はまずは箪笥にしまってある着物を出してみてはいかがでしょう？
例えそれを着なかったとしても、
「あれ、この後どうやって畳むのかな？」
「樟脳（しょうのう）臭い！」
色々出てくると思います。
そうしたものをkimonoしゃなりにお持ちください。
畳むだけでもOKですよ！
どうぞお気軽に、皆さんにとって着物の駆け込み寺として今年で155年目！
お待ちしています。
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