振袖選びで「なぜ?」を解決!初めての振袖に自信が持てるQ&A

今回は、振袖に関する「なぜ?」にズバッと答えて、振袖選びがもっと楽しくなるような情報をお届けします。
これを読めば、自信を持って運命の一枚を見つけられますよ!
なぜ?振袖って何枚も重ねて着るの?
振袖を見て「何枚も着て大変そう…」と感じたことはありませんか?
振袖は、肌着から始まり、長襦袢、そしてメインの振袖と、何枚かの衣を重ねて着るのが基本です。
これには、日本の気候や着物の構造、そして美しい着姿のため、様々な理由があるんです。

重ね着の理由1:汗対策と肌触り
一番肌に近い部分には、汗を吸い取り、肌触りを良くするための肌着を着ます。
その上に重ねる長襦袢は、振袖の汚れを防ぐ役割と、着心地を滑らかにする役割があります。
直接振袖が肌に触れないようにすることで、デリケートな振袖を長く大切に着ることができるのです。
重ね着の理由2:美しいシルエットを作る
何枚か重ねて着ることで、着物にふっくらとした厚みが出て、美しいシルエットが生まれます。
特に、衿元や袖口からチラリと見える長襦袢の色や柄は、おしゃれのアクセントにもなります。
一枚の着物では表現できない、奥行きのある華やかさを演出できるのが重ね着の魅力なのです。
重ね着の理由3:季節に合わせた調整
重ねる枚数を調整することで、暑い時期や寒い時期にも快適に着ることができます。
例えば、冬場は長襦袢の下に保温性の高い肌着を着たり、夏場は通気性の良い素材を選んだりします。
日本の四季に合わせて、着心地を調整できるのも、重ね着ならではの知恵と言えるでしょう。
なぜ?どうして20歳で振袖を着るの?
人生の大きな節目である20歳。
成人式で振袖を着ることは、日本の伝統的な文化として根付いています。では、なぜ20歳という特別な年に、華やかな振袖を身につけるのでしょうか?
20歳は大人への仲間入り※つめてください。どうしても行あいちゃう
日本では、18歳を迎え法律上も成人として認められ、20歳には社会の一員としての責任を担うことになります。
成人式は、人生における重要な節目であり、冠婚葬祭の「冠」にあたる格式の高い儀式です。
そして、子供から大人への成長を祝い、新たな門出を祝福する大切な儀式です。
振袖は未婚女性の第一礼装
振袖は、未婚女性が着る最も格の高い礼装です。
華やかで美しい振袖を身につけることで、成人を迎えた喜びや、これから社会へ羽ばたく決意を表す意味合いがあります。
また、家族や周りの人々への感謝の気持ちを伝える機会にもなります。
成人式の歴史※ここも
日本における成人の儀式は、奈良時代以降の男子の「元服」や、平安時代以降の女子の「裳着(もぎ)」に遡ります。
これらは、一定の年齢に達した男女が社会の一員として認められるための儀式でした。
近代の成人式: 現在のような20歳を対象とした成人式は、第二次世界大戦後の1946年に埼玉県蕨市で行われた「青年祭」がルーツと言われています。
戦後の混乱期に、若者たちを励ます目的で行われたこの催しが全国に広まりました。
成人の日の制定: 1948年には、1月15日が「成人の日」として国民の祝日に制定され、20歳を迎えた若者を祝う行事として定着しました。
伝統を受け継ぐ
成人式で振袖を着るという習慣は、古くから日本に受け継がれてきた大切な文化です。
美しい着物を身につけることで、日本の伝統文化に触れ、それを次世代へと繋いでいくという意識を持つ機会にもなります。
思い出を彩る
一生に一度の成人式。
華やかな振袖姿は、写真や映像として記録され、生涯忘れられない思い出となります。
友人たちとの華やかな装いは、その場の雰囲気を盛り上げ、特別な一日をより一層輝かせてくれるでしょう。
なぜ?振袖の袖はあんなに長いの?
振袖を見たとき、一番印象的なのは長く優雅な袖ではないでしょうか。
あの長い袖には、単にデザイン的な美しさだけでなく、深い意味が込められているのです。

振りの長さと種類
振袖の袖の長さは、大きく分けて「大振袖」「中振袖」「小振袖」の3種類があります。
成人式で一般的に着用されるのは、最も格式の高い「大振袖」です。
袖丈が長いほど、未婚女性の第一礼装としての格が高くなります。
魔除けと厄払いの意味
長い振りには、古来より魔除けや厄払いの意味があると言われています。
袖を振ることで、災いを払い、良縁を引き寄せると考えられてきました。
成人という人生の大きな節目に、未来への幸福を願う意味が込められているのです。
女性らしさと優雅さの象徴
風になびく長い袖は、優雅で女性らしい印象を与えます。歩くたびに揺れる振りの美しさは、見る人を魅了します。
成人を迎えた女性の美しさを最大限に引き出すためのデザインと言えるでしょう。
コミュニケーションの手段
昔は、長い振りを振ることで、喜びや悲しみなどの感情を表現するコミュニケーションの手段としても用いられていました。
現代では、そのような直接的な意味合いは薄れていますが、晴れの日に華やかな振袖を身につけることで、喜びや祝福の気持ちを表すという根本的な意味は受け継がれています。

なぜ?成人式の前に前撮りをするの?
成人式の少し前に、振袖姿で写真撮影をする「前撮り」。
時間もお金もかかるのに、なぜわざわざ前撮りをするのでしょうか?
実は、前撮りにはたくさんのメリットがあるんです。
時間に余裕を持って最高の姿を残せる
成人式当日は、着付けやヘアメイク、式典への参加などで、どうしてもバタバタしてしまいます。
前撮りであれば、時間に余裕を持って、納得のいくまで丁寧にヘアメイクや着付けをしてもらい、最高のコンディションで撮影に臨むことができます。
様々なロケーションやポーズで撮影できる
スタジオ撮影だけでなく、庭園や思い出の場所など、様々なロケーションで撮影できるのも前撮りの魅力です。
ご家族様やご友人、彼氏さんなどにカメラマンになっていただき、一番美しく見える角度やポーズを指示してもらって、まるでモデルになったような気分で撮影を楽しむ。
自然な笑顔のお写真が撮れるのでおすすめです。
成人式当日を安心して迎えられる
事前に振袖を着る練習になるので、当日「着崩れたらどうしよう…」という不安を軽減できます。
また、前撮りの写真を使って、成人式に出席できない親戚や友人へのお披露目をしたり、ウェルカムボードなどのアイテムに活用したりすることもできます。
家族との大切な思い出作り
前撮りは、主役であるお嬢様だけでなく、ご家族にとっても大切な思い出作りになります。一緒に写真に写ったり、撮影の様子を見守ったりすることで、成人という特別な日を家族みんなで分かち合うことができます。
成人式の前撮り記念撮影、特別な瞬間をKIMONOしゃなりで。
まとめ:振袖は「おめでとう」と「ありがとう」の気持ちを伝える装い
いかがでしたでしょうか? 振袖にまつわる「なぜ?」が少しでも解消されたなら嬉しいです。
振袖は、単なる美しい衣装というだけでなく、日本の伝統や文化、そして成人を迎える喜びや感謝の気持ちが込められた特別な装いです。
何枚も重ねて着るのには理由があり、20歳という節目に着る意味があり、長い袖には願いが込められています。
そして、前撮りには、最高の思い出を残し、当日を安心して迎えるための様々なメリットがあるのです。
振袖選びは、一生に一度の楽しいイベントです。ぜひ、この記事を参考に、たくさんの「なぜ?」を解消して、運命の一枚を見つけてくださいね。
そして、晴れの日に自信を持って、美しい振袖姿を披露してください。
当店では、お客様一人ひとりの個性や希望に合わせた振袖選びのお手伝いをさせていただきます。
どんな些細な疑問や不安でも、お気軽にご相談ください。皆様の成人式が、素晴らしい一日になりますよう、心より願っております。
KIMONOしゃなり寺﨑