ママ振のチェック項目ベスト5!
こんにちは!
宇都宮に明治元年から続く呉服店kimonoしゃなりの渡辺です。
最近お客様から
「ママ振袖があるんだけれど、着られるのかどうか分からない。」
「振袖は使いたいが、小物を変えたい。」
などママ振袖についてのご質問を受けることが増えました。
成人式の会場が発表されたり、振袖のパンフレットを見たりすると、ご自身の振袖は、はて‥‥‥どこにあったかな?
と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか^_^
そこで今回は気になるママ振についてお応えすべく
「とりあえずこれだけは最低おさえておけば、、。」
というものをまとめてみました。
是非ママ振を着る参考にお使いくださいませ。
ママ振のチェック項目ベスト5!
〈その1〉状態チェック
ご自身の振袖を最後に着たのはいつですか?
結納、結婚式のお呼ばれ、中には成人式以来一度も袖を通してない!という方もいらっしゃるかも知れません。
意外ですが、着物が傷む原因の1位は「しまいっぱなし。」です。
その中でも多いのが「カビと黄変」です。
※カビ
カビは着物の生地の中に入りこみ、クリーニングをしてもその跡が残ってしまうことがあります。
特に濃い色の場合はより目立ちます。
また独特のカビ臭は、クリーニング後も臭いが残りやすいものです。
着る→風を通す。
たまに振袖を着ていたという方の方が、やはりカビは発生しにくいですね。
※黄変
洋服などでも白いシャツなどで、大きく薄黄色いしみを見たことはありませんか?
あれが黄変です。
生地自体が変質、変色してしまう黄変。
残念ながら元に戻すのは難しく、金額もかかります。
広い範囲で発生してしまった場合は無理に黄変直しをせずに、振袖を新調する方が良い場合もあります。
〈その2〉寸法チェック
「身長が同じだから振袖も着られますよね?」
ママ振を考えている方から
よく質問を受けるのですが、答えとしては
半分「イエス」で
半分「ノー」です。
※裄問題
同じ身長であっても手の長さが違う(特に最近のお嬢様は手足が長い!)
その場合 裄(袖丈)が短くなってしまいます。
裄の目安はおおよそ手首の外側の骨です。
それが見えてしまうと一般的に、袖丈が短い認識になります。
最近この裄問題のご相談が増えました。
裄は直せるの?
短くする場合は可能ですが、長くするには振袖の中に生地がどれ残っているか?
が問題になります。
縫ってある上から触りその感触からおおよそ想像はつきます。
(kimonoしゃなりは着付け師に加え、和裁師常駐です。)
しかしはっきりと何センチ出せるのか?は生地を解いてみないと分からないのが現状です。
もし生地を出せたとしても、中の生地と表に出ていた生地の色が違う場合があります。その際は部分的に色をぼかしたりして目立たなくする作業が必要です。
〈その3 〉帯チェック
※長さ問題
ママ振の帯は今の帯に比べ、短めのものがあります。
ママの時代に比べ今は個性の時代です。
そして平均身長も高くなり、スタイルも帯結びも多様化し続けています。
お嬢様のスタイルや、人気の帯結びをするには帯の長さが足りない!ということも増えてきました。
帯の長さも今やママ振を着る時の、大切な目安のひとつになってきています。
※金箔のひび割れ
経年により帯の箔のひび割れや剥がれがないかも、大事なチェック項目になります。
「帯は後ろ姿の顔」なので、長さチェックに加え、一度きちんと確認しておくと安心ですね。
〈その4〉小物チェック
小物の場合はあまり劣化は目立ちません。
しかしコーディネートのアクセントとしてかなり重要になってくるため、お嬢様が「どうママ振を着たいか?」
そんな視点からご覧いただければ良いかと思います^_^
お嬢様の顔の近くから
※半襟
黄変などで黄ばみも多く出がちで替える方はほぼ100%近くいらっしゃいます。
また最近はカラフルな刺繍や色付き、個性的なデザインも多いです。
皆さんそのバリエーションの多さにまず、驚かれます。
※重ね襟
振袖の襟から数ミリしか見えませんが、それゆえ何色にするかによりお顔の印象の決め手になる小物です。ママの頃は重ね襟と帯締め、帯揚げ色全て合わせる組み合わせが多かったです。
今はキラキラビジュー付きや、ストライプ柄などこれまたバリエーション豊かです。
傾向としては、今は敢えて「全部を合わせない」
ひとつを敢えて外すと、ぬけ感(⁉︎)が出て、いい感じにコーディネートが決まります。
※帯揚げ
帯の上に結ぶ帯揚げも銀糸が織り込まれキラキラしたもの、刺繍のものなど、見ているだけでも楽しくなるものばかり。
結び方も正統派からリボン型にしたりと多様です。
※帯締め
シンプルなデザイン主流のママの時代に比べ今はとても飾りが多く大きくなった帯締め。
トンボ玉、つまみ細工、パールやビジュー。帯の真ん中でキラッと輝きます!
ママの頃に比べ、一番バリエーションが増えたのも、この帯締めかも知れません。
※草履バック
草履はかかと部分をチェック!どんなに高価な草履でもかかとの部分は専用の糊で接着しています。
保管状態、使用状況にもよりますが、草履の寿命は大体「ハタチ」と言われています。
まずはかかと部分がゆるくなっていないか、チェックします。
その場ではいけそうと思ってもいざ歩いてみたら途端にパカッと、かかとが剥がれてしまっては大変です。
劣化により硬くなった鼻緒なども足に当たり、痛みで歩きにくいことに疲れや転倒の原因人気なることも。
バックは取手チェーン部分が外れていないか、留口がしっかり閉まるか確認してくださいね。
【まとめ】
ママ振があるからこその安心感で、ママ振チェックがギリギリになってしまうという方が毎年いらっしゃいます。
良いものをお持ちだからこそ、余裕を持った準備が大切です。
ママ振をお嬢様ならではのコーディネートで着たり、またそれを一緒に考えたりするのは本当に素敵な瞬間ですよね^_^
お嬢様のママ振合わせをしながら、ご自身の思い出もまた、思い出すきっかけにもなる筈です。
ママ振をきっかけに、母娘やご家族での共通の素敵な時間を作っていただければ幸いです。
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