セミオーダーと手縫いの違い

こんにちはkimonoしゃなりのみづきです。

皆様はお振袖のパンフレット等で「セミオーダー仕立て」と「手縫い仕立て」という言葉を目にした事ってございますか?
それぞれ何が違ってどんなメリット、デメリットがあるのか今回はご説明させていただきますね。

セミオーダー仕立てとは?

まず先にセミオーダーについてご紹介していきます。
セミオーダー仕立てでは、着用していただいた時に見えない部分となる長襦袢や、着物の裏地になる胴裏にポリエステル素材を使ってお仕立てする方法です。

寸法はお洋服と同じように7号、9号…というような既製サイズで出来上がって参ります。
お振袖の場合はお嬢様の身長によって号数が変わってきます。
縫い方も全て和裁師さんの手縫いではなく、直線縫いが出来るところは和裁用のミシンを使って縫っているので、オール手縫いよりもコストを抑えてお仕立てする事ができます。

セミオーダーのメリット

①価格を抑える事ができる
 1番のメリットはやっぱり価格が手縫いと比べてお得にまとめる事ができる点だと思います。
実際手縫いとの差額がざっくり申し上げて7万円くらい違いがあります。
見えないところでコストを抑えて、その分帯や着物など見える部分のランクアップをする事も出来ますよ♪

②お手入れが楽ちん
 ポリエステルを使っている長襦袢はご自宅でもお洗濯が可能です。
正絹の長襦袢だと水洗いしてしまうと縮んで着られない状態になってしまいますが、ポリエステルなら手洗い出来てしまいます。
また、同裏部分もポリエステルなので絹特有の黄ばみの心配もありません。

セミオーダーのデメリット

①静電気が起きやすい
 成人式の頃は空気が乾燥しているのでポリエステル素材だとどうしても静電気がパチパチと起きやすくなってしまいます。
そうすると長襦袢が足にぴっとりくっついてしまったりして少し歩きづらい、気になる感じになる事もあります。

②寸法の融通が利かない
 号数サイズで出来上がってくるセミオーダー仕立ては、148㎝〜168㎝くらいの身長の方が対象になっています。が、例えば身長155㎝の方でも手足が長めなお嬢様には裄の長さが足りない事があります。
腕の長さや身幅も既製のサイズになってしまうので、誰でもセミオーダーでお仕立てできる訳ではないんです。
寸法のご相談なんかもしゃなりでは承っていますので、気になっている方は是非一度ご来店くださいませ。

③仕立て直しができない
 セミオーダー仕立てはミシンを使ってお仕立てをしている分、手縫いと比べて頑丈に生地同士が縫い合わされています。
そのため一度解いて仕立て直しをするのがなかなか難しいです。
針も手縫いで使うものと比べて太めになっているので、生地にブツブツと穴が開いてしまいます。
何とかセミオーダータイプの着物を仕立て直しても、長さを出した場合は針が当たった部分の穴ぼこが目立ってしまうデメリットがあります。

また、丈夫に縫われている分、生地を傷つけてしまうことも…これは着用回数が多い方に当てはまると思いますが、椅子などに座る際どうしてもお尻部分の縫い目には圧がかかります。そうすると生地がビリっといってしまうなんてことも。

手縫い仕立てとは?

手縫い仕立ては和裁師さんが生地の裁断から縫製まで全て手作業で作ってくれるお仕立ての方法です。
胴裏や長襦袢も表地に合わせて正絹を使ってお仕立てをします。
全て手縫いになるので寸法は着る方の体型に合わせてオーダーメイドで作ってもらえます。

手縫い仕立てのメリット

①着心地が良い
 寸法もご自身に合わせてぴったりサイズで作ってもらえるので着心地はセミオーダーと比べると格段に良いと思います。
腕が長め、少しふくよか等々…どんな体型の方でも対応する事ができます。
サイズ感もそうですが絹の触り心地も◎です。すべすべしていて、しっとり感もあるので生地が下にすとんと落ち着く感じを着ていただくと体感できると思います。
静電気もポリエステルほど起きないのでパチパチするのがどうしても嫌だという方にもオススメです。

②仕立て直しをする事ができる
 手縫い仕立てで作ったお着物は、当人様が何回もご着用された後「洗い張り」と言って縫い目を解いて一度綺麗に丸洗いをして、反物の状態に戻す事ができます。
例えばご姉妹で着る予定があって、2人の身長が5cm以上違う、体型が違う場合は手縫いで仕立てしておくと、着る方に合わせて直して着ることが可能です。
 次の代の方にお振袖を譲る時も、寸法直しが出来るのは大きなメリットだと思います。

縫い方も生地を痛めないよう和裁師さんが縫い方を工夫して縫ってくれています。
縫い目に圧がかかった時は糸の方が先に切れる様に縫われていますので、ミシン縫いと比べると生地への負担が軽減されています。

③襦袢の色が選べる
 もちろんスタンダードなピンクの長襦袢も選べますし、正絹の長襦袢だと様々な色の中から好みのものを選ぶ事ができます。
カラシ色だったり、薄紫、赤、グラデーション等々…振袖の色味に合わせて襦袢もおしゃれにまとめてみるのもお振袖選びの楽しみの一つですね♪

手縫い仕立てのデメリット

①コストがかかる
 全て手縫いで全て正絹を使うとなると、どうしてもお値段は高くなってしまいます。今年々絹の市場価格も値上がりしてきていますし、現役で活躍されている和裁師さんの数も減ってきているのも要因の一つになっています。

②経年劣化で糸が切れる
 これは何十年も先のお話になりますが、生地を痛めない様に縫われているため先に縫い糸が劣化して参ります。
ママ振袖、おばあちゃん振袖を使うご予定の方に特に注意していただきたいのですが、ちょっとの力で糸がほつれる状態になっているお振袖もあります。袖の付け根やお尻部分は要チェックですよ。
そのような状態でご着用されるのは少しご不安だと思いますので、洗い張り等をして一度縫い直してもらうのがオススメです。

今回はお仕立ての違いについて書いてみましたが如何でしたか?
これからお振袖選びをされる方のお役に少しでもたてたら幸いです。

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