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汗をかいた後・着物たちのその後

こんにちは!
宇都宮に明治元年から続く呉服店、kimonoしゃなりの渡辺です。

暑いですね。

この時期に、着物を着る機会は主に二つ。

  • ひとつは「前撮り」「結婚式」等でがっつりフォーマルの場合。
  • もうひとつは「お祭り」「暑気払い」等のカジュアルに分かれます。

フォーマルの場合はスタジオや会場内で着付けをし、クーラーの効いた屋内がメイン。
主に訪問着や黒留袖等、「袷(あわせ)の着物」。
素材は正絹(しょうけん)です。
また、忘れてはならないものに喪服もあります。

逆にカジュアルシーンでは浴衣、麻など、絹以外の素材も多いです。
どちらにせよ、かなり汗をかきます。
今回は主に、自宅で洗濯出来ない正絹のお手入れについてのご紹介です。

汗をかいた後のお手入れについて

クリーニングに出すまでに必要なこと

基本着物を着用したらクリーニングでお手入れするのが基本。
とは言え、着用後すぐ出せない場合が多いと思います。
!だからこそ!
そこまでの保管やケアが、その後の着物の状態を左右すると言っても過言ではありません。

  • カビ
  • シミ(黄変含む)
  • 生地の縮み

着物を脱いだまま、湿気の籠った状態で長期間放置してしまい、、。
いざクリーニングに出そうとしたその時点で、これらの問題が発覚する。
そんな恐ろしい現場を目にしてきました。

夏場着用の着物は
!汗!の湿気を吸っています。
その他、雨に降られた等、外側からの湿気もあります。

着物を脱いだ後
それを除く作業の有無で「着物のその後の運命が変わる」と言っても過言ではありません。

今回はその作業のご紹介です。
勿論夏以外でも汗をかきます。
どうぞ参考になさってください。

  1. 干す!
  2. 用意するもの
  3. 干す場所と時間

1.干す!

吊るして干して、水分を飛ばす。
脱いだばかりの着物は手にしっとりと水気を感じる程です。
特に腹周りの部分は、汗をかいた生地がシワになります。

帯も然り。
長襦袢や、帯揚げ等の小物も同様にしてケアします。

  • 肌着や足袋は洗濯機で洗えます。
  • クリーニングに出すのは主に着物、長襦袢、帯の3 点。
  • 帯揚げや帯締めは汚れのひどい時のみで、頻繁にクリーニングに出さなくてもOKです。

2.用意するもの

着物ハンガーが便利です。
というか必須です。

その他物干し竿などでも代用は出来ますが、無ければ購入をお勧めします。

きものハンガー

袖部分が伸縮し、帯をかける段もついています。

3.干す場所と時間

○直射日光の当たらない場所
(生地の日焼けを防ぎます。)
特に青や紫系の色は日焼けしやすい特性があります。
心配な方は、袖山部分に薄手のハンカチ等をかけると安心です。

○湿気の少ない場所
(エアコンや除湿器を利用しても◎。)
いずれも屋内干ししてください。

干す時間

○およそ半日から一日程を目安に干して、湿気を飛ばします。
(生地の日焼けと縮みを防ぐため。)
長時間吊るしたままの保管は避けてください。

干したその後

着物を畳みます。
畳む際は汚れをチェックするチャンス!

着物を畳みながら
「あれっ⁈こんなシミあったっけ?」と気付く場合もあります。
そんな時は
まだ記憶の新しいうちに、汚れの種類を確かめておくのが重要!

  • 襟→汗、食べこぼし、化粧品
  • 袖→ペンのインク、油汚れ
  • 裾→土、泥ハネ

よくある汚れの組み合わせです。
クリーニングに出す際にそれらが
「何の汚れか?」
汚れの成分によって、使用する溶剤が異なります。

「醤油をこぼした。」
「ボールペンを使用した。」
「ヘアスプレーかもしれない。」

スムーズに伝えられると、生地に適切な処置が施せます。

汗の成分も人によって異なります。

汗も汚れも、時間が経つほど定着する可能性が大きくなります。
特に汗は黄変(おうへん)につながりやすいです。

着物の生地に、薄く大きい黄色のシミを見たことはありませんか?
木綿の白いTシャツ等でもよく見かけます。

黄変(おうへん)という生地自体の変色、変質です。
汚れのシミより厄介で、面積も大きめなので避けたいものです。
実際クリーニングのシミ抜きでも、まっさら元通りになりにくいと言われます。

帯も見てあげましょう。

実は一番汗を吸い込んでいる帯。
シミは勿論ですが、刺繍のほつれや糸引けがないかもチェックします。

帯芯は基本綿素材のため、カビが生えやすいです。
しっかりと水分を飛ばして、カビを予防してください!

帯のカビが、一緒に保管している他の着物にも回ってしまうことがよくあります。

まとめ

フォーマルの場で着物を着ることは
・節目の行事だったり
・記念撮影をしたり
・人目や注目を浴びる
場面が多いです。

着物を存分に楽しめるよう、今回の記事を活かしていただければ幸いです。


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