8月28日(日)しゃなり日記
みなさんこんにちは。
すっかり今月はブログ更新ができないままもうすでに8月も残りわずか。
毎週のように各地の夏祭りや花火大会で、今シーズンも300名弱の浴衣着付けが連日続きましたが、昨日の2名さまで今シーズンも一区切り・・・という感じ。統括して言うと、今年の浴衣の注目はやはり「お誂え」浴衣がじわじわと増えてきた傾向でした。男性の着付けもやはり増えています。カップルで、ご夫婦で、ご家族で楽しむ夏の風物詩としての「ゆかた」なんでしょうね。スタイリングでは数年前のキラキラ、じゃらじゃらスタイル(俗にいう ageha系)が減少。どちらかというと正統派、トラッドスタイル(紺地や白地の上品な綿浴衣)に大人っぽい半巾帯で細めの帯締めコーディネートが目立ったかな。もちろん、今年は着方も上品(当たり前ですが)。一時の「花魁着付け」はゼロになり、こちらとしてもキチンと夏の日本の良さ?を出せた着付けで楽しませてもらった気分です。
浴衣1,000円着付けを毎年やっていて、本当に毎年ご来店していただくリピーターさんが増えてきていることに感謝です。多い方でシーズン中10回以上も着付けで来ていただき、友だちも連れてきたいただいたり、栃ナビさんのHPや当ブログ、facebookなど見て初めてさんの電話予約が増えたりありがたい限り・・・また来年もみなさんのご来店お待ちしています。
で、今月のしゃなりでは同時に連日「新作振袖フェア」にお越しのご家族さまであふれかえっていました。夏休みシーズンはお盆の前後が一番のピークで、遠方の学校から帰省されて地元で選びに時間を合わせてご来店してくれてます。宇都宮で振袖を探そうと考えている方はだいたい一度はしゃなりに来てくれる方が多いですね。最近の振袖の大注目はやはり「古典柄」。キモノらしい和風(レトロ系)な柄にこれまた品のある可愛い帯締めや帯揚げでコーディネートするスタイルが人気。とりあえずの派手派手、ギラギラはすっかり少なくなりました。ほとんど見えないながらも、意外と大切なのは半襟。和風な刺繍が入ったおしゃれなポイントが全体のコーディネートを引き立てるようです。確かに華やかさアップですよね!
それと、ここ最近嬉しのは・・・かれこれ20年程前(もっと前かな)当店で誂えてくれた振袖一式を持ち込みでそのまたお嬢さんに着せたい!ってご来店してる方が多いことです。懐かしいタトウ紙(昔の店名、きもの福田屋が書いてある)に大切に包まれた振袖と帯に合わせて今っぽく新しい小物でコーディネート。通称「ママふり」。その当時、何十万円もしたであろう高級な振袖は今でもこうやって可愛い娘さんたちに譲って受け継がれる、これが和服のいいところ。(そのためには、ちゃんと保管はしっかりお願いしますね)そのままお母さんの時代と同じように着せると、やっぱりザ・昭和を感じてしまうものの・・・新しくコーディネートすると蘇る!で、このママふりで一番嬉しそうな表情になるのは、きまってお祖母ちゃま。そう、その当時そのお振袖を大切に選んだ気持ちが何十年経ってお孫さんに着せられる喜びなんですよね。長年、しゃなりとのお付き合いのあるお客さまたちにまた再びお手伝いができること、いろんな感情がでてきますね、先代の顔を思い浮かべながら。ほんと、ありがとうございます。
そして、これから秋に向けては「第3回全国きものファンの集い」で京都清水寺のあの舞台貸し切りやホテルでのきものパーティーを予定しています(ちなみに前回は台湾故宮博物院貸し切りもすごかった)。わたしも一緒に同行させていただくので、今から何を着ていこうかなぁとお客さまと一緒に楽しんでます。
台風接近、関東地方ではこらからも注意ですね。
しゃなりではこんな一か月でしたが、みなさまはどんな夏を過ごしましたか。
朝夕の秋の気配を感じながら・・・