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ハウスマヌカン

すっかりファッション業界からも死語になった「ハウスマヌカン」


この時代知らない方もいると思うので・・・

「ハウスマヌカン」とは

1980年代にDCブランドブームの業界が作った和製英語で

フランス語のハウス・マネキンを合わせた言葉。

男性販売員は「ハウスマヌカン・オム」 ←聞きなれないけど。

ともかく、アパレルショップで働く販売員。



あれは今から25年前くらいかな・・・



いつも京都出張へオシャレな格好して行く父と一緒に

そろそろ新しいスーツを探しに旧西武百貨店(今はPARCO)裏側の

イタリアンカジュアルのお店に行ったの。

京都へは、キモノで行くときもあれば

カジュアルスーツを着ていく事もあった。



そこの男性店員さんは

父の好み、趣向、体型、予算、仕事、着ていく場所

そこまで親しい間柄じゃなくても

素敵にトータルでコーディネートしてくれる服から

気持ちのいいリードをしてくれるハウスマヌカン・オムだった。



好みのブレザーにパンツ、それに合わせたシャツにネクタイ。

ベルトやチーフのアクセントまで選んでくれて

彼に全てを任せると

父の「なりたい自分」にピッタリはまる。



自分では洋服選びが出来ないからって

すべて専門家(ハウスマヌカン・オム)にお任せして買い物をする

時には贅沢だけど

そういう買い物の仕方を学んだのはそんな父からかもね。



何度かそのイタリアンカジュアルのお店に一緒に足を運んだ。

いまだに

20年以上たっても

そこのオーナーと仲良くさせてもらってる。



これなんだよな



ハウスマヌカンが死語であっても



ワタシの仕事は

まさに、80年代のハウスマヌカン。



初めて来店してくるお客様の

好みや着る場所、趣向、体型など瞬間で感じ取って

「なりたい自分」に導いてあげる

一歩先のスタイリングを提案してあげる


まだまだワタシ自信、勉強中の身であっても
キモノのことは誰よりも大好きだし
ぴったりの一枚を選んで提案して気持ちよいリードをとって
(この気持ちよいリードが大切!)
また次回も頼ってもらえるような
お客さんとハウスマヌカンとの距離感。


なんか、久々にあの店員さんのこと思い出したな・・・。



気持ちもちょっぴりスッキリ、原点が見えてきた

そんな嬉しい朝です!






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