痛くない草履での歩き方

こんにちは、着物しゃなりのM.Akikoです。片道15分の通勤にクロスバイクを使用して運動した気分でいるアラフィフ着物アドバイザーです。

宇都宮市内のお手軽に行ける、お着物でも楽しめるお散歩スポットとして「宇都宮中央公園」をご紹介致します。場所は、栃木県宇都宮市睦町2-50。
「水と緑と文化」をテーマに開設された県立の公園です。回遊式に構成されている美しい4つの池を見ながらぐるりとテーマに沿った植栽を拝見しながら歩くのも乙なものです。
時間が有れば、併設の博物館にも足を運んでみてください。

 

さて今日は、「痛くない草履での歩き方」です。
オシャレと言えば足元から、などとお考えの方、成人式が迫ってきたお嬢様にアドバイスをしてあげたいお母さまたちにこそ、お伝えさせて頂きたい内容となっております。洋装が習慣化された現代人には、履きなれない足袋などについてもお伝え致しますので、ちょっと知っておくと便利かも知れません。

  • 痛くない足袋の選び方と履き方
  • 痛くない草履の選び方(アイテム編)
  • 痛くない草履での歩き方(歩き方編)

痛くない足袋の選び方と履き方

長く半日から一日中履かれる時に足が痛くなってしまったと仰る方の殆どが、実は自分の足のサイズに合っていない足袋をお履きになっている事や草履のサイズが合わない方が多いのです。
一般的に考えて普段はいている靴のサイズは実際の足のサイズよりも大きいことは皆さまもご理解いただけると思います。

足の実寸サイズとは、つま先からかかとの端までとなります。
そこに0.5センチ加えたサイズが的確な足袋のサイズと言えます。
もしも、メジャーがないという方は、自分の足にぴったりと合う靴は普段どんなサイズを履いていらっしゃるか、お考え下さい。

23.5センチの靴を履くときもあるし、24センチの時もある、という方は小さいサイズの方を基準にお考え下さいね。その靴のサイズから0.5センチ引いたサイズの足袋を基準に選ばれると良いと思います。つまり靴よりも5ミリ小さいサイズが自分の足袋のサイズとなります。 

但し、男性の方は、甲高の方が多いので、靴と同サイズをお求め頂く方が多いです。履き方はこはぜを外した状態で半分広げた状態で、爪先から足先を入れ、踵が入ったら、こはぜを下から順番に外から内側へ留め具を入れ込む様に収めましょう。初めはキツく感じるくらいでちょうどよく、履いているうちに伸びて足にフィットしてきます。

足袋の素材
振袖を成人式で着られるお嬢様で、初めて足袋を長時間履かれる方は、伸縮性のあるブロード・テトロン足袋か、綿足袋を着用されることをお勧めいたします。履きやすく、シワになりにくく足にフィットします。

甲が高くて、足首が太くて、あるいは足首が細くて、などの特徴があるお足をされている方は、メーカーさんによっては、『なみ型』『ふっくら型』『ほそ型』『ささ型』などの型に分けて販売しているところもあります。メーカーごとに表示も異なりますので、事前にお調べください。

着物姿での足元の美しさは、礼装用の足袋はキリッとした爽やかな白、そしてシワのないピンとした白足袋を履き、足首が見えないほど、美しいとされています。

どうしても綿よりふわっとしてゆるい方がいいという方には、のびる綿キャラコで出来た足袋、ストレッチ足袋などをお選びいただくことも良い方法です。


足をお怪我された方など、包帯を巻く必要がある方などは、コハゼの無い、靴下のように履けるタイプを好まれるようです。ナイロンや、テトロン混紡素材の足袋は、伸縮性があり、シワが緩和されます。

着付けの時に、着物より何より一番最初に身に着ける物が、たび(足袋)です。
コハゼ(小鉤)と呼ばれる足の内側に特有の留め具で固定する部分が足のくるぶしの内側にあります。足首の太さによっては、5枚コハゼが苦しく思われる方は、4枚コハゼの足袋もあります。ご自身の足の特徴に合わせてお選びください。
関西では5枚コハゼが一般的、関東では4枚コハゼの足袋が一般的と言われています。大きさとしてはコハゼが一個違うだけで、1.5センチ程の違いがあるようです。コハゼの数に正式な規範は無い様なので、お好みでお選びください。

しゃなりでは、レンタルの方もご購入の方も、ご試着にいらしたときや、お貸出しの際、もしくは採寸の時に足袋もサイズを実商品の上に足を重ねていただき、大き過ぎず、小さ過ぎない丁度良い大きさをお見立ていたします。

日本の伝統的な履物を履くときに用いるため、つま先が親指と他の指の部分の2又にわかれています。
普段よく着物を着用される方は、カジュアルな紬や、小紋の着物に併せて、レースの足袋を合わせてみたり、色鮮やかな足袋を併せてお洒落を楽しむ方もいらっしゃいます。

着物は大変だから着たくない。と思っている方の中には、おそらく夏の浴衣の時に履く下駄の鼻緒が足の人差し指と、中指の間でこすれて剥けてしまい、とっても歩けないなどの痛い思いを幼少の時にしている事があるかもしれませんね。
現在では、色々な素材とカラフルでおしゃれな留め金のない靴下のように履くだけの足袋を夏の浴衣に合わせて下駄に履いて歩かれる方もいらっしゃるので、鼻緒擦れすることもなく、カジュアルなシーンではこういった色足袋は大活躍します。

成人式など式典にご出席の方は、未婚女性の第一礼装である振袖をご着用されるため、足元も、清楚な白足袋を履きます。但し、白足袋は汚れが目立ちやすいので、天候によっては会場につく道中に足袋カバーを履いて、汚れ防止と防寒を兼ねたり、替え足袋を小袋に入れてバックなどに忍ばせて持参される方もいらっしゃいます。
因みに筆者もどこへ行くにしても必ず替え足袋は用意していく、準備派の一人です。

痛くない草履の選び方。(アイテム編)

久しぶりに会う同級生達と楽しい成人式を1日中楽しんで頂くために、草履の選び方を簡単にご説明致します。
一般に、草履のカカトは高いほどフォーマル向きとなります。
成人式はお祝い事の式典のため、未婚女性の第一礼装である振袖でご出席頂くことが望ましいです。振袖は、その名の通り袖が長く出来て居る為、お履物も汚れない様に通常の草履より高く出来ている華やかな草履をお振袖用としてお店でも扱っています。
先ず、お振袖ご一式をご購入され、新しい草履を履いて歩きづらいと感じるお嬢様の為に順を追ってお話しましょう。

新品の草履は誰でも履きずらいものです。ご納品後には、一度足袋と草履を履いて晴れた日に舗装された家の周りを歩いてみて下さい。
何回か履いているうちに自身の足の形に慣れてきます。

どうしても足に痛みを感じる方は、鼻緒の前坪を少しだけ引っ張るか、自分より少し大きい足のご家族様に一度履いて貰う方もいらっしゃいます。
前坪の引っ張り過ぎは直せないタイプの草履もあるので、慎重に行って下さいね。

次に、これからお振袖選びをなさる方へのアドバイスです。

1.草履の鼻緒、鼻緒を触ってみて、柔らかい物、つまり鼻緒の中綿が多く詰まって居るものを選ぶ。太い鼻緒を選ぶ。

歩いて居ると痛くなる方、きっと指の間が痛くなるのでしょう。Yの字の真ん中の部分を「前坪」まえつぼと言い、足指の間にくる部分です。
起毛素材などの柔らかい素材の使用された草履の方が、皮素材などの硬質感のある物より、楽に履けます。


2.「草履台」靴で言えばソール靴底の部分。ここが、クッション性に富んだ物を選ぶ。

草履台の上の表面部分を「天・てん」と言い、ここを、ぐっと指で押してみましょう。身体の敏感なセンサー機能のある、足の裏が触れる表面の部分なので、この部分にクッション性があると、疲れにくいのです。
また、草履台の厚み、つまり高さの違いも歩きやすさ、履きやすさも変わります。


一般的に、言ってみれば厚底ブーツを履いて居る様なもの。歩き易いけれど、当然、普段より目線も高く、普段の靴の感覚と異なり、足元の感覚がおぼつかない状態になり易いのです。
いつも大股で颯爽と歩く方も、和装の時は気持ち内股の小さい歩幅でゆっくり歩くことを心がけましょう。

3.体型や習慣に合わせて
小柄な方は、少しでもスラリと背を高く見せたいものです。
カカトの高い草履を選ぶのも一つです。また、足袋のインナーに入れる底上げタイプのクッションもあるようです。

家の中でつまづき易い方は、安定感のある低めの振袖用草履をお選びください。
一般的に、踵が草履よりも、1・5〜2センチ程出ている方が、歩きやすくとされます。草履よりも足が出ている方が、着物の裾を踏んだり巻き込んだりしないので、振袖の着崩れも比較的に回避出来ます。

余談として

レンタルで振袖ご一式を借りるご予定の方は、前年度などに予め足を通された状態の草履を借りられる為、硬すぎたり小さすぎてお困りになることは少ないと思います。逆に緩すぎて、歩きにくくないか、ご納品時に履いて確かめましょう。

また、10〜20年程使用していない久しぶりに外気に触れるママの草履をご利用になる方は、経年劣化で鼻緒が歩行中に切れたりしないかどうか、事前のご確認が必要かと思われます。せっかくのお祝い気分が台無しにならない様予めご確認くださることをオススメ致します。
また、万一雨の場合、会場までの乗り降りは汚れないよう靴などで移動し、会場に着いたら草履カバーを別途ご用意しておき、草履に履き替えて、式場の室内へ移動なさると良いでしょう。
くれぐれも、靴から草履への履き替えを、お忘れなきよう、又靴のお忘れ物もお気をつけ頂きたい悪天候時のポイントです。

痛くない草履での歩き方(歩き方編)

草履をはくときは、踵を少し出して履くようにしましょう。
フリーサイズのレンタルは、サイズの大小が一定の為選べない事が多いですが、
ご購入される方の場合は、注意ポイントです。

草履を着用して重心がどうしても前にかかりやすいお振袖姿は、特に前過ぎにならず、逆に後ろ重心で転ばぬ様に、着付けして貰う時から、キチンと真っ直ぐ立つ様にしましょう。

踵を少し出す事で、美しい立ち姿になるだけで無く、足腰膝にも負担をかけにくい歩き方となります。
筆者は、個人的に、着物で歩き回る時は、お臍の下の丹田を意識して、胸を張って堂々と歩く事と、敢えて歩幅を小さくとり、右手で、着物の前みごろを風で旗めかせないように必要とあれば軽く押さえながら歩くように心掛けています。

階段などの上がり下りは、裾を踏んだりしないように、ゆっくりと動いて下さいね。優雅なお振袖姿は、ゆったりとした動きの中でこそ光ります。
爪先は少し内側を意識して、後脚の膝の裏側は伸ばして、歩きましょう。

まとめとして

一生に一度の大切な式典、成人式を迎えられるお嬢様だけで無く、サポートしてください御家族様にとっても、長い1日となります。
朝早くからお支度をする為、足腰が痛くなりがちです、前日は早めにストレッチでもして湯船につかり、よく寝て当日を迎えて下さいね。

足が痛くなったりしないよう、足袋も草履も靴より小さめを選ぶ事、歩く時は袖をまとめて腕にかけ、袖の袂でつまづかないようにお気をつけ下さいね。
車の乗り降りは、くれぐれも車の車体側の汚れをお着物で拭き取らないように、お気をつけ下さい。お尻から座り、足を後から座席下に寄せるよう乗り込んで下さると、とってもすてきです。
成人式、20歳、大人の女性の式典です。
準備もエレガントにゆとりを持って楽しんで頂けると嬉しいです。
お嬢様のご成長を皆様で祝う晴れの舞台が、艶やかに美しいものでありますよう、心からご祈念して。



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